購入した所感
昨年11月に入って、今まで乗っていた「エディックス20X」の車検満了日が近づいていた。「さて、車検を通すかどうするか・・・」。家族の中で
2012.6.8
- 総評
- 購入した所感
昨年11月に入って、今まで乗っていた「エディックス20X」の車検満了日が近づいていた。「さて、車検を通すかどうするか・・・」。家族の中でそんな声が浮上したのも、私が単身赴任をして、妻と一人息子の二人だけで2リッターのミニバン(もどき)に乗っているのは、不経済ではないかというところから端を発したのである。
かくして、以下の条件を念頭に置いてクルマ探しを始めた。
・普段乗りは2人だけ
・燃費が良い
・たまに遠出してもストレスを感じない
・ある程度の荷物を載せることができる
そこで発売時期こそ出遅れたが、検討してみようと思ったのが「フィットシャトルハイブリッド(HV)」。フィットHVと比して、荷室は広かった。また後尾にいくほど上がっていくようなプレスラインも、クラウチングスタイルを彷彿とさせ、スポーティーに見えた。
これはイイかもと妻と意見が一致、早速試乗することに・・・。エンジンは音もなくスタートした(ようだった)。タコメータを確認するまで「あれ?エンジンかかったのか?」というのは、決して言い過ぎではなかった。静かだった。
試乗が終わるとトントン拍子で契約することに。背中を後押ししたのは「エコカー補助金(10万円)」が決まったこと、エコカー減税が春までの期限であったこと(延長されたようだが)、何しろ車検があったこと・・・などの条件が相乗効果を生み、結局購入するとなったのだ。
さて、ネックとなったのは納車の時期。ディーラーさんが商談テーブルに持ってきたノートパソコンで、社内ネットにアクセスして納車時期を確認した。「シルバーでスマートセレクションなら早く納車出来そうです」・・・在庫から逆算してグレードやカラーを決めさせるなんて、中古車ならそうせざるを得ないが、新車でそれはあり得なかった。
結果的にプレミアムナビ付きにしたのが「あだ」となり、今年3月の納車となった。メーカー純正ナビの製造拠点がタイにあり、その時期洪水でパイオニアの工場ラインが一時的にストップしていたのだ。
なんのかんのと紆余曲折はあったが、そんなフィットシャトルハイブリッド(カラー:何ちゃらターコイズ)も、今では我が家のガレージを独占しているのである。
- 満足している点
- あくまで個人的な感想なので、ご参考まで。
・エンジンスタートの音が驚くほど静か
・40km/h程度の等速走行でEVモードになりウレシイ
・インパネの液晶画面に、アクセルとブレーキの「エコ加減」をコーチングしてくれる機能が付いており、またスピードメーターも「青(エコじゃない)⇒青緑(ちょいエコ)⇒緑(エコ)」と、走行状態をカラーで教えてくれるため、必然とエコ運転になる
・吸音材の追加による恩恵で、外部からの透過騒音がほどよくシャットアウトされ、車内の静寂性が良い
・フィットと比べると、シート、ハンドル、コンソール、内装材などのクオリティーが高く、メインカーとしての満足度を満たしてくれる
・燃費はプリウスやアクアに満たないまでも、平均燃費はおよそ17~21km/Lで、前のクルマと比較すれば、満足のいく範囲内
・ラゲッジスペースは確かに広い。またバッテリーが収まっているにも関わらず、荷室の床板をめくると、ゆうに洗車グッズは収納できるスペースが出現
・ハイブリッドに乗ると、何だか知らないが得している気分になる(注:根拠はありません)
- 不満な点
- 残念なことにこちらのほうが多い・・・
・運転席側のAピラーが太く右折時の視界が悪い(ホンダは昔から)
・内装がプラスチッキー(とくにドアポケットまわりはひどい)であり、とてもチープなつくりである。このため「上手に贅沢するクルマ」とは、随分おこがましいコピーだなと思う。
※長所で内装が良いと書いたのは、あくまでフィットとの相対評価であり、絶対評価だとトヨタ、日産車には及ばない
・エンジンストップは、エアコンのコンプも停止するので、夏の信号待ちは暑いかも
・ホンダのハイブリッドシステムはコスト面でのみ優れているが、第3のエコカーが出現した今となっては、ホンダのハイブリッドシステムはとても中途半端な位置づけになった(VWのTSI、マツダのスカイアクティブは、はじき出す燃費がフィットシャトルHVとあまり変わらないらしい)
・出だしの「かったるさ」と言ったら無い。
・高速だとアクセルをある程度キックダウンしないと、とても合流やまわりの流れについていけない。するとメーターの色が「青(エコじゃない)」になり、変な罪悪感にかられ、運転がとても面白くなくなる(ECONをオフにすれば、アクセルの応答性が若干良くなり、エンジンの回転数も上がるが、やっぱりメーターは常時「青」)
・荷室の床板下のスペースがある分、スペアタイヤはなく「パンク修理剤」になってしまっている
・タイヤは専用に作らせたエコタイヤを履いているが、生産が追い付かないため、ダンロップのエコタイヤと混合になっている。私の納車されたクルマはミシュランではなく、ダンロップだった。
・カタログ燃費は、だいたいが一番廉価のグレードで、余計なオプションなどない場合の数字が大半である。このためスポイラーやガラスルーフなどを検討する場合は、とくにエコカーの場合「燃費重視」という本質を見失わないようにすることが大事
・・・家族は満足して乗っているようであるので、買ったことにまったく後悔はない。但し、走りを楽しみたい人への購入はお勧めできない。
ただし百聞は一見にしかず、半日くらい気前よく試乗させてくれるディーラーさんで、家族も乗せてみたりして、ぜひご試乗頂いた上で、購入を判断して頂きたい。
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