ホンダ シビックタイプR 「靴に例えるならランニングシューズとしても使える陸上競技用スパイク」のユーザーレビュー

靴に例えるならランニングシューズとしても使える陸上競技用スパイク

2025.10.8

総評

・前提として、購入後約6ヶ月経過時点でのレビューとなります。随時加筆修正予定。

・ファミリーカーとしても使えるスポーツカー、とよく言われます。実際、そのような使い方は十分できると思いますし、売れている要因のひとつだと思いますが、主に車幅と燃費の観点から、居住地域により実用性（普段使い）には大きな違いが出ることには留意が必要かと思います。前車FK7CVTに乗っていた時には考えもしなかったことですが、私は実用性の観点から買い物等普段使い用として軽自動車のセカンドカーを別途購入しました。

・靴に例えるなら、ランニングシューズとしても使える陸上競技用スパイク、です。街歩き用スニーカー（コンパクトカー等を想定）や近所の用事のみに使うサンダル（軽自動車等を想定）としての使用には不向きと思います。ランニングシューズ（峠道等用）としても使えますが、やはりこのクルマは競技用スパイク（サーキット用等）として最も輝くクルマかなと思います（タイプRなんだから当たり前と言われればそれまでですが、私自身、サーキットは走っていませんw）。

・以前、ある女性作家がTVで結婚して良かったことは何かと聞かれ、「結婚しないの？と言われなくなったこと」と答えていました。FK7CVTから乗り換えた身として、よくわかります。

【初稿2025/10/8】
【最終更新日2025/10/16】

満足している点

・運転すること自体が目的になる、速くて操作を実感できるとても楽しいクルマであること。
・エアコンがとてもよく効く。
・ウィンカー、ハザードの音が好み。
・前車FK7CVTに乗っていた時にたまに言われた「MTじゃないの？」「タイプRじゃないの？」というクルマ好きではない人からの余計なお節介がなくなったこと。

不満な点

・走行中は下記の縁石やキャッツアイ等以外ほぼ気にならないが車幅がデカイのと小回りがきかないことから、駐車場の枠の大きさと、駐車場自体の広さ（ハンドル切り返しの観点から）を考慮する必要あり。
・性能比ガソリンタンクが小さいので給油頻度が高くなる。
・MTなのにサイドブレーキが手引きじゃない。
・フォグランプの設定なし（先代FK8は設定あり）。
・タイヤが薄いので縁石やキャッツアイに気を使う。
・RBPですが、オプション等の兼ねあいでステッチは赤のままが良かった。

デザイン

4

◎後付け感がない自然な膨らみのフェンダーでサイドやリアからの見た目が良い
○ホイール20インチ（FK8）→19インチとなり実用性アップ
△フロントフェイスはヘッドライトとボンネットとの段差がない先代の方が好み
△リアウィングも後付け感がない先代の方が好み

走行性能

5

◎タイヤの接地感抜群でとてもよく曲がる
◎ヌコヌコ入る心地よいシフトフィール
◎リニアなブレーキタッチ
○トルクモリモリ、何処からでも行けますという安心感
○ターボの効き方が自然（FK7CVT比）

乗り心地

4

◎コンフォートなら適度な固さ
△＋Rは固すぎて結局使わない

積載性

4

○スポーツカーとしては積載性抜群、クルマ全体の中でも良好。

燃費

2

△スポーツカーとしては悪くないがハイオク指定であることも含め、クルマ全体の中ではやはり悪いと言わざるを得ない

価格

4

△RBPですが、多くの方が指摘されるように変更点のみでFL5発売当時での100万円の価値はないです。
◎ただし、経済状況の指標として最もポピュラーな日経平均株価終値は、
　FL5発売日2022/9/2→27,650円
　RBP発売日2025/1/23→39,958円
と約44.5%上昇しており赤内装500万→RBP600万の上昇率20%を超えています。仮にFL5発売日に500万円でFL5ではなく日経平均株価連動の投資信託を購入し、RBP発売日に全額売却してRBPを購入しても100万円以上のお釣りがくる計算になります。失われた30年を取り返すようなインフレが進む状況ですので。むしろ最長で約3年前の価格で今でも販売せざるを得ないのはビジネスとしては異常です。

故障経験

◎なし
△ただしエアバッグリコールあり