2015年12月
■2015年12月
ホンダは、動力性能を徹底的に磨き上げ、操る喜びを追求したピュアスポーツモデルの新型シビックタイプRを2015年を12月7日に発売した。シビックは日本では販売されていないため、英国製のシビックが輸入・販売されることになる。
新型シビックタイプRは「心昂ぶるブッチギリの走り」をコンセプトに、高い次元でパワー・トルク・レスポンスのバランスを取った新開発の2.0リッターVTECターボエンジンを初搭載した。ホンダ独創の可変バルブタイミング&リフト機構のVTECに、直噴技術とターボチャージャーを組み合わせ、最高出力310ps、最大トルク400N・mという歴代タイプ Rの中でも最高の性能を達成した。
量産車の性能評価にドイツにあるニュルブルクリンク北コースが使われ、開発車両で行われた走行テストにおいて、FF量産車で最速となる7分50秒63のラップタイムを記録したという。現在はこのコースでのタイムアタックが禁止されたので、シビックのタイムが永遠に最高の記録として残ることになる。
スタイリッシュなセダンボディの外観デザインは、エアロダイナミクス性能を徹底して高めたものとすると同時に、グリルにはホンダのスポーツモデルを象徴する赤地のエンブレムが装着されている。
インテリアはヘッドレストレイント一体型の大型ショルダーサポートタイプの本格的なバケットシートや、本革巻きステアリングホイール、+Rスイッチなどを採用。レッドゾーンの直前にフラッシングしてシフトアップのタイミングを瞬間的に伝える機能を持つマルチプレックスメーターも装備されている。
アダプティブ・ダンパー・システム、6速マニュアルトランスミッション、19インチハイパフォーマンスタイヤなどを採用し、“走る、曲がる、止まる”という、クルマの基本性能を徹底して研ぎ澄まし、サーキットから一般公道まで高次元の走りを堪能できるドライビングフィールを目指した。
これまでのタイプRがサーキットでのベストを追求することで、極めて硬い乗り心地になっていたのに比べると、新型シビックタイプRは日常ユースにも耐えるような足回りに仕上げられている。
シビックタイプRは750台の限定で販売され、購入するには同年10月29日から11月23日までの間にホームページで商談の申し込みが必要とされている。