2019年9月
■2019年9月
フェラーリは、V12エンジンを搭載するオープン2シータースポーツの「812GTS」を2019年9月9日に発表した。
「812スーパーファスト」をベースとした812GTSは、フロントにV12エンジンを搭載し、かつての365GTB4(デイトナ)をイメージさせる流麗なファストバックデザインを特徴とする。このスパイダーバージョンではルーフ、トノカバー、ラゲッジ・コンパートメントが再設計されており、812スーパーファストの特徴的なリヤホイールアーチのエアロダイナミック・バイパスを廃止。その代わりとしてフラップを追加装備したリヤ・デフューザーが備わる。ボディサイズは全長4693㎜×全幅1971㎜×全高1278㎜、ホイールベース2720㎜。車両(乾燥)重量は1600kg。
リトラクタブル・ハードトップ(RHT)の開閉時間は14秒。45km/h以下の車速であれば走行中でも開閉が可能で、ウインドストッパーとして機能する電動リヤスクリーンも同時に上下する。また、トランクは250Lの容量を確保している。
パワーユニットは812スーパーファストと共通の6.5リッターV12に7速デュアルクラッチ・トランスミッションとの組み合わせ。最高出力588kW(800cv)/8500rpm、最大トルク718Nm/7000rpmを発生し、0-100km/h加速を3.0秒以下、0-200km/h加速8.3秒と公表されている。
812スーパーファストの新世代コンポーネントと制御システムをそのまま搭載しており、すべての電子ビークルダイナミクスコントロールを統合することにより、クルマの持つポテンシャルを最大限に発揮するという。また、コーナリング時にグリップが限界に達した際にステアリングホイールの重さを変化、ドライバーに制御を促す「フェラーリ・ピークパフォーマンス(FPP)」、コーナー脱出時にパワーオン・オーバーステアになると、同様にステアリングホイールの重さを変化させて正確な操舵角の再調整が可能となる「フェラーリ・パワーオーバーステア(FPO)」といった高性能ドライバーアシスタンス機能も採用されている。