クライスラー ビジョン のみんなの質問

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アメリカ市場でフランス車が売ってないのはなぜですか

ルノーとプジョーしか知りませんが、どちらも売ってませんし、他のフランス車も無いようです。
どうしてでしょうか。

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ベストアンサーに選ばれた回答

ルノーもプジョーも何度となくアメリカに進出しては失敗しています。やはり原因は、アメリカで使うには小さすぎたからです。ボディもそうですが、それ以上にエンジンが。昔のフランス車は、税制上ボディに対して極端に小さいエンジンを積んだものが多かったんです。最近のフランス車はやたらと走りのイメージで押していますけど、かつてそんなのは考えられなかったことなんですよ。

それでも70年代の末にルノーはアメリカ第4のメーカーだったAMCを買収して全米攻略に本腰を入れます。初代ルノー5のバンパーを強化したル・カーを皮切りに、ほとんどの車種をアメリカ市場に投入。特に主力のアライアンス(ルノー9)とアンコール(ルノー11)は現地で生産してかなり安い価格で販売しました。

しかし、これらの車種はことごとく失敗します。アライアンスに対するアメリカの審判は「非力過ぎて危険」というものでした。同じ頃ビッグ3も前輪駆動の小型車を作っていましたが、こちらはちゃんとエンジンやブレーキを強化していたのに対し、ルノーはそれに対応できなかったのです。

結局大型エンジンを積んだ新型車、ルノー・プレミアの完成を待たずしてルノーはアメリカ市場をギブアップ。AMCはプレミア共々クライスラーに売り渡され、イーグル部門としてしばらく存続します。プレミアもまたトラブルの多い車でしたが、クライスラーはこの車が持つルノー独特の縦置きFWDの設計をもとにヒット作LHカーを世に送り出し、90年代に見事な復調劇を演じることになります。

フランスのメーカーは優れた技術を持っているし、アメリカ以上に環境の過酷なアフリカにも地盤を持っています。ただ、徹底してアメリカ市場に準じたビジネスができなかったために生き残れていない。プジョーにしても同様で、80年代の終盤に大型セダン605で参入したものの、何の成果も残すことなく撤退しています。同時期にスターリング(ローバー)やアルファ・ロメオも上陸&撤退をしているので、ことはフランス車だけの問題ではないのかも知れませんが。


歴代AMCルノー系各車のCM:

ル・カー
http://www.youtube.com/watch?v=7MF5LSI2eG4

ル・カーとしての全米上陸をアピールするフランスでのルノー5のCM
http://www.youtube.com/watch?v=3V0mRvh14Wc

フェゴ
http://www.youtube.com/watch?v=eSYZyw4r2xw

アライアンス
http://www.youtube.com/watch?v=n1_4o_kYJtg

アンコール
http://www.youtube.com/watch?v=SosfP5ANNp0

メダリオン(ルノー21)
http://www.youtube.com/watch?v=o-H4GdHTL9k

イーグル・プレミア
http://www.youtube.com/watch?v=otpf1UjHPFM

イーグル・ビジョン
http://www.youtube.com/watch?v=sGUBnjWFK_8

クライスラー・300M
http://www.youtube.com/watch?v=tetLmMZI3ng
イーグル・ビジョンの後継車として開発されていた車が、イーグル部門の廃止によって改名したもの。設計上の共通点はまったくないが、現在の300系の前身にあたる。

質問者からのお礼コメント

2011.7.16 11:16

みなさま回答ありがとうございました。もう既に完全撤退した後だったんですね。興味深いヒストリーを説明いただきありがとうございました。

その他の回答 (2件)

  • アメリカでは車の故障が生死を分けるような場所もありますから神経質なフランス車は受け入れられないのでしょう。

  • フランス車に限らず,イタリア車も含め,フェラーリなどの特例を除き,ラテン系の車は,何度もメーカーもアメリカ市場参入にチャレンジしているのですが,アメリカ市場ではなかなか受け入れられていないというのが現状です。

    理由としては,フランス車やイタリア車は,経済性を重視し合理的な小型車を得意とするため,大きく豪華で目立つ車が好きなアメリカ人の好みとはなかなか合致しない事,そして現在はそんな事もなくなりましたが,かつてはメカニズムの信頼性が低く,車をあくまでも移動の道具としての実用品と割り切る市場から,品質が良くないと見切りを付けられてしまった事などが挙げられます。

    もっとも,ヨーロッパ市場の方でも,アメリカ車は無用に大きくて経済的でないとの理由で,余り受け入れられていないのが現状ですから,お互い様かも知れませんね。

    もちろん,アメリカ市場は巨大でフランスやイタリアのメーカーにとっても魅力的なのは間違いないので,クライスラーの親会社になったフィアットなどは,エコブームを背景に小型モデルのフィアット500をアメリカ市場に投入したり,クライスラーと傘下のランチアのモデルを統合する方向で動いていますし,同じく傘下のアルファロメオでアメリカ市場に再チャレンジするためにSUVのモデルなども開発しているようです。

    ただ,フランスのメーカーはもはやアメリカ市場に見切りを付けているようで,既にターゲットを中国に移し,新型モデルの発表を中国のモーターショーで行うなど中国でのシェア拡大に相当力を入れているようですね。

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