2003年12月
■2003年12月
2001年の北米国際モーターショーでコンセプトカーが公開されてから、2年で量産化されたのが2人乗りコンパクト・スポーツクーペのクロスファイア。ダイムラー・クライスラー製の部品を約39%使用し、ヨーロッパで生産されている。ロングノーズのフロント、ファーストバックスタイルの リアなど、アメリカを象徴する独特の個性とデザインに、ヨーロッパや世界基準のテクノロジーとパフォーマンスを融合したものだ。モデル名の“クロスファイア”は、フロントサイドからリアサイドに向けて流れるような、独特のクロスオーバーラインを生み出す際に考案されたという。インテリアはスポツクーペのシンプルな機能性とクライスラーの伝統を受け継ぐ上質さ、洗練さを兼ね備えた。イグニッションスイッチがステアリングコラムではなく、インストルメントパネルに配置されるなど独自のスタイルを持つ。「2人が極めて快適に過ごせるような車内空間」をテーマに、ツートーンの内装色やイメージテーマであるツインコクピットが外観のスタイルと調和している。エンジンはオールアルミ製3.2リッターV6SOHC。軽量でレスポンスがよく、加速の滑らかさなどが特徴だ。組み合わされるのは、マニュアル感覚の操作を楽しめる5速ATのみ。安全面ではABS、ブレーキアシストのほかに、車両安定性制御システムのESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム) などが採用されている。