2004年5月
■2004年5月
クライスラーが経営難に陥った時、その屋台骨を支えたのは、当時販売が伸び始めたミニバンだった。ボイジャーはその後継モデルで、ロングボディ版となるのがグランドボイジャーだ。 グランドボイジャーのボディサイズは、全長が5120mm、全幅が1995mm、そして全高が1755mmというもの。国産のミニバンでは全長と全幅が最も大きいのはラグレイトだが(これも正確にはカナダからの輸入車だ)、グランドボイジャーはそれよりもさらに全長で15mm、全幅で60mm上まわる。日本の路上に置けば明らかにキングサイズだ。ホイールベースも3030mmで、この部分でもラグレイトを30mm凌ぐ。 全高は1755mmだからステップワゴンよりも90mm低く、3列目シートの狭さがデメリットとなるステーションワゴン的なボディスタイルだが、さすがにここまでボディが大きいと3列目のシートにも余裕がある。若干、2列目シートのスペースに比べると3列目の空間は狭めになるが、それでも大人のフル乗車はまったく妨げない。6名の乗員が長距離ドライブを楽しめるだけの余裕を備えている。 エンジンはV型6気筒の3.3リッター。古典的なOHVエンジンだが、最高出力は174馬力を発生して多人数乗車の使い方に対応している。乗り心地をしたサスペンションだが、ワイドなトレッドによって走行安定性も優れている。2003年10月には2004年モデルを発表。インダッシュ式6連奏CDオートチェンジャーを標準装備とした。