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クライスラー 300 「洗練されたアメリカンマッスル Value for Money!!」のレビュー

Don Johnson Don Johnsonさん

クライスラー 300

グレード:300 SRT8_RHD(AT_6.4) 2015年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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洗練されたアメリカンマッスル Value for Money!!

2016.8.20

総評

素性がよくできている熟成のLXに、SRTチューニングを搭載し、かつ、快適&安全装備テンコ盛りであることを勘案すると、とにもかくにも Value for Money だ。ある意味絶妙な価格設定なのではないか。メーカー(FCA Japan)がもっと頑張れば、相当売れるのではないかと思うのだが、オーナーとしては数が少ない希少性を維持したいと思ったりする。時代を逆行しているHEMIかもしれないが、大排気量NAエンジンの気持ちよさは失いたくない快楽だ。LXとしては最後になるかもしれないし、マセラティのギブリと統合されるという噂もあるなか、洗練されたアメリカンマッスルの魅力は代えがたいものに昇華していく。購入をご検討されている方には是非お勧めしたい。
満足している点
スタイリング:マイナーチェンジでよりダイナミックになった。SRTは若干車高が落とされている。ボディのプレスラインは部分と全体でよくデザインされているし、運転するに見切りが良い。特にリアのスタイリングは相当に良い。細かいところでは、現在における流行は概ね織り込まれている。サイドマーカーはフェンダーアーチについていて、国内基準の無碍なサイドマーカーの後付けはない。アンテナはシャークになっている。国内SRT仕様は、海外仕様と相違してメッキモールを排したブラック仕様となり、より締まっている。
最新の安全装備がテンコ盛りだ。ACC:アダプティブクルーズコントロールはSTOP/GOもついて便利で料金所手前の渋滞には便利だ。レーンキープアシストは、自動運転が出来てしまうのではないかというくらいにハンドル操作をしてくれる。試しに手放し運転をしてみたら、ハンドルを握れと注意された。

前面衝突回避支援も有効だ。暗がりから自転車が出てきり、首都高で前車が急ブレーキした際にも感知して警告とともにブレーキアシストをしたりと納車以来僅かな期間で助けられた。自分が認識してブレーキ操作すると同時かやや速い。これは心強い。コーナーセンサーも標準で大柄なボディであるがぶつけることはないだろう。
装備面では、快適系のあらゆるものがついている。パドルシフトはもちろん、カップホルダーには温冷機能まである。シートクーラーは自動で作動するので、夏どきはしこぶる快適だ。大型液晶のクラスターも日本語化がきちんとされていて(唯一燃料が少なくなると”低”と表示されるのは笑うが)燃費表示も Km/Lなのは良い。
特筆したいのは、SRTに搭載の、HARMAN and Cardonのオーディオだ。これは抜群に良い。人生で購入した車についてるオーディオで最高に良い。19個もスピーカーがついているだけの音がする。HDDもDVDも無いが、Bluetouthとの連携で iPhone のライブラリが聞けるだけで十分だし理にかなっている。
室内の造り・クオリティはすでに欧州水準ではないか。世の中には欧州製を中心に室内クオリティの高い車が数多くあるが、軒並み300より高い。ものによると倍くらいする。価格に照らせば十分以上のクオリティと言っていいだろう。2008年のダッジ・チャージャーに比較すれば各段に良くなっている。助手席の足元奥など、見えないところの造りこみも良い。FIATの血が入ってなのか、ポルトローナ フラウ"フォリーニョ"レザーインテリアトリムとかいう上質な革がダッシュボード他に貼り付けてある。
HEMIでSRTチューニングで、ブレンボがついてて、HARMAN and Cardonまでついてて、それでいて新車価格が750万強、ノーマルの約200万増しというのはもはや何かの間違えのバーゲンセール以外の何物でもない。
300 SRTは、USでは販売されておらず(SRTのセダンはチャージャーにしているらしい)オーストラリア中心、あとは中東~欧州がメインターゲットのようで、このためか右ハンドルの造り込みが抜群にいい。海外の試乗レポートをみると、手に入らないアメリカ人ざまあみろみたいなことを言ってるやつもいる。新車並行で入れる意味が無くなっていると思われる。
不満な点
概ね満足であるが、カーナビだけは困ったちゃんだ。機能は最小限で自分には十分だが、地図データが古いのと地図画質がいまいちだ。(山手トンネルの渋谷から南を走ると迷う)熟知した道を走ると、ありえない道筋を指示したりとナビそのものにも不安がある。ネビゲーションの音声が後ろから出るのだが、音量調整がうまくいっておらず聞きづらかったり大きすぎたりだ。Uconnect はよくできているが、国内では使えない機能が多く、もったいない。ヴォイスコントロールがついているが、何ができるのかマニュアルにも詳しく書いてないし、エアコンの温度調整ができるとあるが、発音が悪いのか認識に難あり、そんなことしている間にパネルのボタンをPUSHしたほうが遥かに速い。(だいたいコマンド入力するのにハンドルのボタンを押す必要あるのだし)また、本来装備されているハズのTPMS機能が 国内基準を通せずVOIDされている点は、努力不足だ。
あとはアクセルペダル。ブレーキとの段差が大きく取り過ぎていて、”スポーティ”な運転に向いていない。(なのでDIYで嵩上をした)
デザイン

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走行性能

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この車の特徴は、何よりもHEMIの”ほとばしるパワー”が至極の快楽だという点だ。ノーマルの3.6Lも大変良くできていて迷うところだが、非日常時にほとばしるパワーを包含しながらという贅沢も良い選択だと思う。電子制御満載のおかげでパワーが故に姿勢が崩れたりすることは皆無だ。非常に扱いやすいハイパワーマッスルといえる。0-100 が5秒を切る加速性能は代えがたい魅力。また、8速ATは、非常によくできたATだ。繋がりがスムーズでストレスはほぼ無い。アクセルワークに反応して変速が賢くなされるところが実によくできている。パドルシフトもついているが、これを使わなくてもよい程に的確なギアにシフトする良くできたプログラムだ。メータークラターに老眼にはやや辛い程度に小さくギアポジションを表示させることが出来て、いまどのギアかを確認できるが、8速の何を使っているかだけでも楽しい限りだ。ワインディングをペースをあげて走ってみてもこの秀逸さは変わらない。少し乱暴に走りたければ”S”モードにすればほぼ1段低いギアを選ぶ。普通に走ると高速では8速に入り、100Km/hで1,500回転だが、ひとたびアクセルを踏み込めば怒涛の加速が簡単に手に入る。
ブレンボのブレーキはとにかくよく効く。車重は軽くないが、踏んだだけ効くのは絶大なる信頼感だ。もっとも、減速時にはよくできたATがシフトダウンしてエンブレを効かせるのも随分と効果しているのではないかと思われる。
SRTモードに入ると、エンジン特性、ギア・シフトプログラム、サス特性を変更できるが、ノーマルもしくは”S”モードで十分だ。
乗り心地

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SRTモードでサスペンションデフォルトであれば、硬すぎず柔らかすぎず、充分フラットで安楽だ。かつてのアメ車のフワフワ感などいまでは微塵もなく、おそらくダイムラー時代に得たLXシャシー性能とあいまって抜群の快適さをもたらしている。トラックモードにして高速道を走行中してみると、さすがに路面のうねりを拾って小刻みに上下振動するので内臓が揺さぶられ運転していて気持悪くなりそうになる。
室内静粛性は、充分確保されているが、エギゾースト音はボリューム大きくが積極的に入ってくる。この音は、かなり気持ちいいいのだが、冷間時に始動させるとかなり音量がでかく近所の視線を気にせねばならない。
ロープロファイルランフラットタイヤであるからして、高速巡行時の路面からのシャーというような音は気になることがある。不快な振動は皆無といえる。
積載性

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トランクは後端部分に左右幅が充分あり、ゴルフバックが横置きできる。2バック横置きは余裕だ。(前のグラチェロは、でかいのに肝心な部分にサブウーハーがあって、バックの横置きができなかった)この300 SRTは、HARMAN&KARDONのプレミアム・オーディオがついており、スピーカーは19もついている。この奇数の+1部分がスーパーウーハーでトランク後端部の左右どちらかにあるのかと思いきや、もう少し巧妙に設置がされていた。スペアタイアがないので、荷室下にもスペースがある。
後席バックシートを倒すこともでき、トランクスルーでかなりの荷物も積める。
室内は、国産のようにやたらめったら収納がある訳ではないが自分が必要な収納は確保されている。助手席前のダッシュボードには、日本の車検証は入らないし、ディーラが用意する車検証入れはさらに分厚いバインダなので無論入らない。
燃費

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状況にもよるがおおざっぱに、市街地だと 4km/L、高速道走行を混ぜれ8Km/L程度か。平均速度に比例するのは明らである。オーストラリアのREVIEWでは、
13L/100km (combined), 302g/km CO2 Tank とある。日本式には 7.69Km/Lで、合点する。
6.4L-V8 に燃費を説いても虚しいが、ハイギアなATセッティングからアクセルペダルを優しく踏んでいれば100km/hで1,500rpmであり、静かだ。
さすがに混雑した市街地を他車に混ざりながら走れば4km/L程度となる。しかしながら、高速道で制限速度+αの流れのなかにいれば、8~9km/L、場合によっては10km/Lを超える。フュエールセーバがついていて低負荷では4気筒(3.2L-V8ですな)になるが、インジケータはなく(グラチェロには表示があった)作動しているのかいないのか注意していないと判らないが、頻繁に作動していることに気付く。”S”モードにいれると作動しないと思われる。
メータークラスタの表示はカスタマイズできるが、左上に平均燃費を表示させている。これとは別に、TRIP-A/B毎にも燃費が表示されるので、総平均はリセットしないでおき、Aは満タン毎、Bは乗るたびにリセットして記録をとっている。A/Bは、稼働時間も表示するので、距離と合わせて平均速度も算出可能であるから、どこかで平均速度と燃費の関係を調べてみたい。以前のチャージャーの場合は、130km/h程度で巡行するのが一番燃費がよかったと記憶しているので、このあたりは興味がある。
価格

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故障経験
新車購入後半年であるが、故障・不具合は皆無だ。唯一心配したヘッドライトの曇りは、梅雨~夏の雨降り後の多湿状態でも日本対策をしているのかいまのところ発生しない。世間の皆さまはご存知ないようだが、現代のアメ車はオイルと水さえ入れてればほとんど故障しない。定期的に部品交換を要求するドイツ車よりもはるかに維持費が低廉だ。アメ車に乗って20年になるが、修理に出した記憶はほとんどない。

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