教えてください。現行カマロに使用できるホイールスペーサーを探しています。幅は15㎜から30㎜でお願いします！

Answer 1

■ 現行カマロ/ハブ周りスペック
・PCD120×5穴 ナット固定式
・ナット M14mm × P1.5mm
・ハブボルト長さ：約30mm
・車体側センターハブ径 67.0mm
・ホイール側ハブ穴内径 67.1mm
(前:20×8J+35/後:20×9J+40)

上記からジャストサイズのワイドトレッドスペーサー（以下「ワイトレ」）を割り出すことができます。専門業者にワンオフでの製作となるでしょう。ハブボルトの長さが約30mmありますので、15mm厚のワイトレの場合は、ホイール裏のボルト逃げの深さが15mm以上必要ということです。そんな深さはなかなかないので現実的ではないように思います。

■ カマロにワイトレはNG
ここまで書いておいてアレですが、カマロのような重たくてある程度パワーのある車両にワイトレ装着はNGです。周りにカマロやチャレンジャー乗りいますが、ワイトレ付けている人は一人もいません。オーナーズクラブなどでも周囲から厳しい反対を受けることになります。なぜ、そのような邪道扱い受けるかというと２つ理由があります。

(1) 剛性が劣る

市販のワイトレには「公道使用不可」と注意書きされています。ワイトレはどうしても剛性が弱いから、あくまでも展示用ショーカー向けという建前で売られています。車体のハブは鋼鉄製で、その頑強な台座からハブボルトが生えていて、そこにホイールを固定します。一方、ワイトレは鍛造とはいえ、ジュラルミンやアルミ合金といった柔らかい素材の台座からハブボルトが生えています。この不安定なハブボルトにホイールを固定することになります。これでハブなしワイトレを装着している人は自殺行為ですが、ハブ一体型ワイトレであってもやはり剛性は弱いのです。通常走行では何も問題なくても、縁石に車輪をヒットしたり、事故などでは車輪がもぎ取れて二次災害を引き起こす危険性が高いのです。二次災害とは、外れた車輪が反対車線に転がり多重事故に発展するとか、その車輪が人を直撃するとか、車輪が外れたことでコントロールが効かなくなり、ガードレールを突き破って転落するなどイメージすると分かりやすいと思います。そんなこともあって、他人を巻き込む恐れがあることから、ワイトレに対する厳しい意見も多いわけです。

(2) サスペンションジオメトリの崩壊

クルマのサスペンションは純正のインセットを基準に設計されています。ワイトレを装着するとサスペンションジオメトリが崩壊して設計通りに動かなくなってしまうのです。
簡単に説明しておくと・・・リム幅の中心にハブ取付面があるのが「ゼロセット」（=インセット0mm）です。インセット35mmとは、ホイールの中心よりも35mm外側にハブ取付面があるということです。従ってインセットを小さくするとツラ出しできるのですが、それをやるとスクラブ半径等が狂ってしまい、サスペンション前後左右全ての動が設計どおりに動かなくなってしまうのです。インセットはいじっても10mm以内、できれば6mm以内の変更に留めます。しかし、そこにワイトレを挟み込むと、インセットは一気に狂います。薄いワイトレでも15mmもインセットが小さくなってしまうわけで、バランスは大きく崩れてしまいます。ましてや30mmのワイトレなどもってのほかです。サスペンション大きな負担です。こうしたことを知らずにツラ出し目的でワイトレを使うので、ワイトレを装着していると分かっただけで邪道と見下されることが多いようです。

■ 正規のツラ出し方法

正規のツラ出し方法は、スペーサーを使わずに、純正ホイールに近いインセットのまま、リム幅を広げることでツラ出しを行います。ホイール交換だけでもバランス崩れるのですが、インセットを純正値に近づけることで、上記に書いたようなマイナス面を極力抑えることができます。
カマロの場合はインセット35mmです。ここからいじっても10mm以内、できれば6mm以内の変更に留めます。具体的には最大でインセット25mmまでが許容範囲、性能を考えるとインセット30mm程度までがいいところです。前輪は９J、後輪は10.5J等を選ぶイメージになると思います。

長くなってしまい申し訳ありません。まだ伝えきれていないかもしれませんが、折角のかっこいいカマロですので、ワイトレは安全面からも見た目からも避けるべきと思います。お役にたてましたら幸いです。

Answer 2

ホイールスペーサーってのは、考え無しの馬鹿が付けるパーツです。