BYD シーライオン7 「装備を充実させたBEVのSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
4
燃費
2
価格
4

装備を充実させたBEVのSUV

2025.4.23

年式
2025年4月〜モデル
総評
SUVといいながら、成り立ちは乗用車に大きく寄せていて、乗り降りのしやすさや視界の広さをセールスポイントにした。前後ツインモーターの4輪駆動と、リアモーターだけの後輪駆動を用意する。航続可能距離は4輪駆動が540km、後輪駆動が590km。二次バッテリーは、BYDがお得意とする正極材に、発火の恐れが少ないリン酸鉄を使用するリチウムイオン方式の「LFPブレードバッテリー」で、容量は82.56kWh。
満足している点
2024年6月に日本に導入されたスタイリッシュなセダン「シール」をベースにした。車名に“7”がつくが、2列シート仕様の5人乗りだ。装備が充実しているが価格はグッと抑えている。ここが一番の美点だろう。また、BEVの核となる車体の土台であるプラットフォーム「e-Platform 3.0」では、バッテリーケースを剛体の一部として活用する構造にしたことで、上質な乗り味と高い走行性能を両立させた。
不満な点
都市部で立体駐車場を利用している人からすると、2230〜2340kgという車両重量がネックになる。車幅は1925mmに抑えたが、高い走行性能を目指したプラットフォームにより、前後トレッドは1660mmと大きめだ。よって、駐車場のパレット形状によっては、出し入れのたびにホイールとの接触に気を遣う必要がある。ただ、ここが問題にならないのであれば、大きな不満がない。
デザイン

3

ベースとなったスタイリッシュなセダンボディの「シール」からすると、全高1620mmのシーライオン7は全体的にふくよかだ。フォルクスワーゲンのBEVである「ID.4」とボディラインが似ているようだが、シーライオン7は長く、車幅も広い。面構成はきれいだし、アクセントラインはシャープだが、大きさが際立つデザインだ。インテリアは、15.6インチのタッチパネル式モニター(縦/横方向に90度可変する)が中央に構える。
走行性能

3

前後ツインモーターの走りは痛快だ。前160kW/310N・m、後230kW/380N・mの駆動モーターにより、システム出力は390kW(529PS)を誇る。よって、2340kgの車両重量を感じさせない加速力を示す。またBEVの常で重心は低く、最適化されたロールセンター位置によりカーブでも安定傾向。ただし、連続する小回りなどでの横方向のロール(横揺れ)は、車両重量なりに大きめ。
乗り心地

3

快適性能を重視した乗り味が特徴。サス形式は前ダブルウイッシュボーン、後マルチリンクと、このクラスらしい凝った造り。装着タイヤは、後輪駆動19インチと4輪駆動20インチと履き分けるが、減衰力を調整する可変ダンパーは両モデルとも備える。ステアリング機構には、正確なハンドリングを支えるダブルピニオン式を採用。
積載性

4

ラゲッジルームの床面はやや高めながら、6:4分割可倒式のリヤシートを倒さずとも500Lの積載量を確保する。リヤゲートには、バンパー下に足を出し入れするだけで開閉する「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」を備える。車両前部の、内燃機関車だとエンジンルームにあたる部分は、58Lの容量を確保するトランクルームになる。前後の荷室を合わせた最大の積載量は、1769Lと広大だ。
燃費

2

BEVなので電費性能が指標。後輪駆動/4輪駆動ともに二次バッテリー容量は82.56kWhと共通だ。カタログ記載のWLTC値では、総合モードで6.21/5.65km/kWh(後輪駆動/4輪駆動)、市街地モードで7.04/6.33km/kWh、郊外モードで6.62/5.81km/kWh、高速道路モードで5.68/5.20km/kWh。前面投影面積が増えた分、セダンのシールより値は劣る。
価格

4

後輪駆動モデルが495万円から、4輪駆動モデルが572万円から。ここから、CEV補助金(4年間保有縛り)として35万円、減税などにより約5万円が優遇され、計約40万円が補助される。ただし、いわゆる資金として用意すべき額面は、車両価格+諸費用。保有期間にわたり気になる点は、電気料金の値上げだろう。もっとも、ガソリン/軽油にしても値上がりが続いているため、同じことだが見通しの意味では電気も予測が立ちにくい。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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