2017年10月
■2017年10月
BMWは、SUVの「BMW X3」を2017年10月19日にフルモデルチェンジして同日より受注を開始、同年12月より納車を開始する。
BMWではSAV(スポーツアクティビティヴィークル)と呼ぶXシリーズのミドルクラス。エクステリアはXモデルとしてのスタイルを維持しながら大型化したキドニーグリル、ボディサイドに新たに採用されたエアブリーザー、なだらかに傾斜するルーフなどにより、スポーティかつダイナミックな仕上がりを見せている。
ボディサイズは全長4720mm×全幅1890mm×全高1675mm、ホイールベース2865mm(xDrive20d)。先代に対して全長とホイールベースが長くなったことでキャビンスペースは拡大しており、40:20:40の3分割機構を採用した後席シートバックによりラゲッジルームの実用性も高められている。荷室は通常時550L、後席折りたたみ時1600Lの容量を確保する。
インテリアはXモデルのアクティブな個性を主張しながら、よりモダンでラグジュアリーなデザインを採用。クローム加飾を効果的に採用し、センターコンソールやリヤドアパネルなどに「X」や「X3」のエンボス加工が施されている。装備では音声認識やタッチスクリーンが搭載された「iDriveナビゲーションシステム」や総合テレマティクスサービスの「BMWコネクテッドドライブ」を標準装備する。
パワーユニットは2.0リッター4気筒ガソリンターボと2.0リッター4気筒ディーゼルターボを設定する。前者の最高出力は135kW(184ps)/5000rpm、最大トルク290Nm/1350~4600rpm、後者は140kW(190ps)/4000rpm、最大トルク400Nm/1750~2500rpm。組み合わされるトランスミッションは8速ATで全モデルがxDrive(4WD)となる。
安全機能・運転支援システム「ドライビングアシストプラス」は標準装備。高速走行時に車線の中央付近を走行しやすいようにサポートする「ステアリング&レーン コントロールアシスト」、隣車線の走行車両を監視し、側面衝突の危険性が高まった場合にステアリング操作に介入して衝突を回避する「アクティブサイド コリジョンプロテクション」、「後車追突警告」、「クロストラフィックウォーニング(フロント&リヤ)」、「ACC/アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)」、「レーンディパーチャーウォーニング」、「レーンチェンジングウォーニング」、「前車接近警告機能」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」などが設定されている。
全モデルが右ハンドル仕様となり、ガソリン車については2018年2月以降の納車を予定している。
■2018年9月
BMWは、ミドルクラスSUVの「X3」に新エンジンを搭載したMパフォーマンスモデル、「M40d」を2018年9月20日に追加、同日より販売を開始した。
Mパフォーマンスモデルとは、パワートレイン&シャシーにBMW M社の技術に基づいたスポーティなチューニングが施されたモデル。今回追加されたM40dは最高出力240kW(326ps)/4400rpm、最大トルク680Nm/1750~2750rpmを実現する3.0リッター直6ディーゼルターボを搭載する。Mスポーツ・ディファレンシャルを搭載することでより正確なトラクションコントロールを実現し、高いコーナリング性能をもたらすという。
エクステリアは「X3」をベースにキドニーグリル、エアインテーク、ミラーキャップをフェリックグレーで統一。ブラッククローム仕上げのデュアルエキゾーストテールパイプと「M40d」のリヤバッチを使用することで他グレードとの差別化が図られている。
2019年1月1日には価格改定を実施した。
■2019年11月
BMWは、ミドルクラスSUVの「X3」に特別仕様車「xドライブ20d ミッドナイトエディション」を設定して、2019年11月14日に130台限定で発売した。
「xドライブ20d ミッドナイトエディション」は「xドライブ20d Mスポーツ」をベースに、都市のナイト・ドライブをコンセプトに開発。大人な表情を見せる深夜の高速道路で、大切な人とのドライブを楽しむシーンをイメージして、都市の夜に相応しい高級感あるインテリアを採用した。
ボディカラーは、繊細なメタリックが上品に煌めくブラック・サファイアを採用。純正アクセサリーの20インチブラックホイールに加え、限定装備となるエクステンド・シャドー・ライン・エクステリアを採用することで、キドニーグリルや、エキゾーストパイプがブラックになり、統一感のある漆黒のデザインに仕上げている。
インテリアは、高級感あるコニャック色のシートを採用するとともに、センサテックダッシュボードを特別装備して、落ち着きのある室内空間を演出した。
■2020年3月
BMWは、ミドルクラスSUVの「X3」に新エンジンを搭載したMパフォーマンスモデル「M40i」を追加設定して、2020年3月6日に発売した。
今回追加された「M40i」は最高出力285kW(387ps)/5800rpm、最大トルク500Nm/1800~5000rpmを発揮する3.0リッター直6ガソリンエンジンを搭載。クリーンディーゼルエンジン搭載の「M40d」と同様に、MスポーツサスペンションやMスポーツディファレンシャルを搭載することで、より正確なトラクションコントロールを実現し、高いコーナリング性能とスポーティな走りを実現するという。
エクステリアは、Mパフォーマンスモデル専用色となるセリウム・グレーをキドニーフレーム、エアインテーク、エアブリーザー、ミラーキャップに採用して、Mパフォーマンスモデルとしての存在感と個性を演出している。
2020年4月1日には価格改定を実施した。
■2020年11月
BMWは、ミドルクラスSUVの「X3」に48Vマイルド・ハイブリッド・テクノロジーを搭載した「M40d」を追加設定して、2020年11月17日に発売した。
「M40d」は、日本導入のBMWモデルとしては初となる「48Vマイルド・ハイブリッド・テクノロジー」を搭載。特に高い能力で制動エネルギー回生を行う48Vスターター・ジェネレーターと、それによって発電された電気を蓄積する追加のバッテリーで構成されている。48Vバッテリーは電気で作動する機能に電力を供給するだけでなく、電力をスターター・ジェネレーターに戻し、スターター・ジェネレーターが電気駆動システムとして作動することで、追加の駆動力の発生のためにもエネルギーを供給し、内燃エンジンの負荷を軽減すると共に、効率を最適化しているという。
さらにジェネレーターは電気を使って加速をブースト(最大8kW/11PS)することで、発進時および加速中にダイナミックな出力特性をサポート。またコースティング機能を採用することで、燃費効率を高めている。