BMW 8シリーズ クーペ 「多彩なボディ種類とマルチなパワートレーン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

3

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
3
燃費
3
価格
2

多彩なボディ種類とマルチなパワートレーン

2022.1.17

年式
2018年11月〜モデル
総評
8シリーズのボディ形状問わず、これ一台でまかなうにはちょっと使いづらい点もある。このクラスのユーザーはセカンドカー、サードカーがあるはずなので問題にもならないだろうが……。カブリオレにディーゼルモデルがあるのは良心的かつ、特徴のひとつ。排出ガスはクリーンだからオープン走行でも臭いに困ることはない。
満足している点
しっかりと試乗する機会が得られたM850i xDrive クーペだけでいえば、強烈な加速と上質な乗り心地、そして正確なハンドリング性能に魅了された。駆動方式は4WDなので雨天の山道でも安心して運転することができた。別の機会で短時間だけ試乗したM850i xDrive カブリオレではオープン走行時の巻き込みが少ないことも確認できた。
不満な点
おそらくこのクラスのモデルをポンと購入できるユーザーには気になるところがあるのだろうが、試乗する側として不満を感ずるところは少なかった。あえていえば、2500万円クラスの超高額モデルにも関わらず、インテリアのデザインは他のBMWテイストと受け継いでいること。随所に専用素材が使われているものの、特別感がどこか足りないと感ずる。
デザイン

5

クーペ、コンバーチブル、4ドアのグランクーペとBMWではいくつかのモデルで見受けられるボディバリエーションを誇る8シリーズ。なかでもクーペとコンバーチブルの美しさは格別だ。レクサスLCにも感じられるが彫刻的な美しさがある。
走行性能

5

直列6気筒3.0lターボ、同ディーゼルターボ、V型8気筒4.4lターボまで取り揃える。3.0lはガソリン/ディーゼルともに非常にパワフル。V8モデルはコンペティションモデルになると625PS/6000回転を発揮。しかも最大トルク値750N・mは1800〜5860回転と最高出力とほぼ同じ回転域まで発生する。このことから加速、速さとも別次元だ。
乗り心地

4

たとえばV8モデルのM850i xDrive クーペ(530PS)では、格別の速さとともに、非常に上質な乗り心地まで得ることができる。フラットな路面で実現するモデルが多いが、M850は荒れた路面でもしっかり20インチタイヤを履きこなし、大概の凹凸を一発で収束させる。
積載性

3

グランクーペモデル(乗車定員5名)であれば、十分実用的なトランクルーム容量を確保する。ハッチバックスタイルではなく、独立したトランクルームには4:2:4の分割可倒式のリヤシートを前倒しすることで長尺物の積載も可能。ゲートには電動開閉機構を備える。
燃費

3

駆動方式が異なるが、3.0lガソリン(FR)同ディーゼル(4WD)の場合、WLTC値比較で11.4㎞/l対14.3㎞/l。今となってはいずれも目を見張る値ではないが、BMWの常で、実用領域で数値が伸び、とくに高速巡行時にはカタログ値を大きく超えることもある。
価格

2

シリーズ最安値は840iクーペの1208万円、最高値はM8カブリオレコンペティションの2584万円と2倍以上の開きがある。ここまでくるとコストパフォーマンスの概念が一般とは異なるため評価がむずかしいが、各国のスーパースポーツモデルと同レベルであることから「適正価格」に近いのではないか。性能を考えると購入者層からすればむしろ安価なのか……。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
BMW 8シリーズ クーペ 新型・現行モデル

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