トリプルターボについて BMWは既に7シリーズ（本国仕様）で「トリプルターボ」を実用化しているようですね。

Question

どのような構成なのか、どれほどの効果があるのか非常に興味があります。
現在は、『小径ターボ2基（ツインターボ）＋大径ターボ1基』という構成ですか？
また、将来は『トリプルターボ＝ツインターボ＋電動ターボ』となる可能性は考えられますか？

ご意見をお聞かせください。よろしくお願いします。

Answer 1

●参考URL
まず下記URLでの動画（YouTube）をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=cKc30-1xPZ4

これから次のことがわかります。

●レイアウト
エンジン上部 … 2個の小型ターボチャージャ
エンジン下部 … 1個の大型ターボチャージャ

●作動
低回転域 … 1個の小型ターボチャージャ
中回転域 … 1個の小型ターボチャージャ ＋ 大型ターボチャージャ
高回転域 … 全ターボチャージャ

●どうして2気筒ずつのターボチャージャにしないのか？
じつは，3-4気筒は良いのですが，1-2気筒，5-6気筒は，排気干渉があり，成立しません。もちろん排気干渉を防ぐような配管接続は可能ですが，レイアウトが成立しません。このため2気筒ずつのターボチャージャにしなかったのです。

●将来は？
すでに各社，電動ターボの検討に入っています。欧州メーカは，燃費改善のため1モータ式のハイブリッドを開発済みです。このモータは15kW程度の出力で小さいのですが，一定速走行などでは，十分，役立ちます。高速道路走行では排気エネルギ回収のため電動ターボで発電し，そのエネルギをつかってモータを駆動すれば，従来，捨てていた排気エネルギの一部（最大3kWくらいですが）が回収でき，燃費が数%向上します。
なお電動ターボの場合，コストが高いので，シングルターボ＋電動や複数ターボ＋電動ではなく，次の構成になります。

コンプレッサ（吸気圧縮・過給）＝＝タービン（排気駆動）＝＝電気モータ（発電機も兼ねる）

つまり電動ターボは1機のみとなり，低回転域からの過給を可能にするとともに，高回転域では，排気エネルギの回生をおこない，ハイブリッドのモータを駆動します。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

回答ありがとうございました。大変参考になりました。
トリプルターボは現在、直6・3.0Lディーゼルに搭載されているのですね。
ガソリンエンジンへの搭載も期待できますね。
電動ターボは今後のハイブリッド車用といったところでしょうか。

Answer 2

6気筒なので2気筒づつ3個ついてます。
排気系に限って言えば2気筒ターボエンジンが3基、的なレイアウトですね。
似た例が日産RB26DETTで、あちらは6気筒のうち3気筒に1個つづターボがついていますね。