アウディ A4 (セダン) 「Dセグファミリーセダンの究極の完成形」のユーザーレビュー

peaceofmind2 peaceofmind2さん

アウディ A4 (セダン)

グレード:A4 35 TFSI アドバンスト_RHD(Sトロニック_2.0) 2021年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
4
乗り心地
5
燃費
3
デザイン
5
積載性
4
価格
5

Dセグファミリーセダンの究極の完成形

2026.3.3

総評
 このA4(B9.5)35TFSIアドバンストという非SラインのFFガソリンMHEVは地味な存在ですが、コスパまで総合的に勘案するとⅮセグファミリーセダン究極の完成形だと思います。モデル末期のため「技術による先進」どころかむしろ遅れを感じる部分もありますが、未完成な「最新技術」を買わされることはなく安心して乗れる一台でもあります。またVWグループが長年使い倒してきたEA888ガソリン2リッターエンジンは本当に静かで、ボディの剛性と制震性も奏功して4気筒でもかなりの高級感を味わえます。
 一方、必要性はともかく一度はクワトロを所有してみたいという気持ちも捨てきれず、その点も含めると私の個人的ベストA4は「45TFSIクワトロアドバンスト」なのかもしれません(タマ数がとても少ないんですよね…)。
満足している点
・エクステリア。タイムレスで何度見ても美しい。ボディ鋼板の三次元曲面の品質感の高さは特筆に値する。
・インテリア。物理スイッチの質感、レザーシートの座り心地、高精細なバーチャルコックピット、後付け感ありありだが操作性は抜群なMIB3タッチパネル、控えめで上品なマルチカラーアンビエントライト等、挙げるときりがない。オーソドックスな内装とデジタル技術とのバランスが最適で、使いやすくて居心地も最高。広い後席はUSB端子もACの温度調節もあって本当に快適。
・乗り心地。鍛造アルミアームを多用した4輪マルチリンクサスのしなやかな動きと圧倒的な接地感で、4座どこに座っても乗っている間じゅう癒しの時間がずっと続く。
不満な点
・仕事の範囲が限られた12Vマイルドハイブリッド。ベルトドリブンHVならアイドリングストップ状態からの発進はせめてブルンといわずモーターでスーッと動き出してほしいもの。当時アウディが「革新的な」と自画自賛していたこの12VMH技術はトヨタどころか競合ドイツ車と比べても見劣りしていました。
・あとアウディはADAS(運転支援)も遅れていますね。このA4も一見「〇〇アシスト」機能は全部入りに見えて実はセンターキープ機能はなく車線逸脱防止のみだったり、そもそも全体的に精度が低くて突然「〇〇アシスト故障!」とメーターに警告が出て勝手にアシストをやめてしまったり、まったく信頼できないレベルです。
デザイン

5

 FFベースのセダンとしては比類なき美しいプロポーション、どの角度から見ても破綻がない。「ここをこうしたらもっといいのに」と思う隙もなく完璧に突き詰められていて、見るたびに「カッコいい、買って本当によかった」と思えます。
 また各部の造り込みも凄まじく、クラムシェル型ボンネットのダブルヒンジ機構、サイドの彫刻刀でえぐったようなクリース、コストのかかったリヤ周りの鋼板の流麗な三次元曲面など色々とえぐいです。
走行性能

4

 FFのA4に19年も乗って何も不満を感じなかったので今回もFFを買いましたが、やはりA4は操縦安定性が非常に高く、街乗り・高速・ワインディング一貫して自然な操舵感で誰でも運転しやすいです。BMWのような操舵の悦びはないけど求めてないのでオッケー。でもクワトロはもっと重厚感があっていいですね(弟がA5SBクワトロ所有)。
 枯れたEA888エンジンを低圧ターボ+12VMH化した110kWのPUは日常領域で必要十分なトルクを発生しますが、パワー感は最小限です。実用PUなので美味しい所は4000rpm以下で使い切ってしまい、それ以上は伸びません。
 一方DCTとMHの組み合わせは大変よくできていて、クラッチのつなぎ感をモーターが完璧に打ち消しており8ATとしか思えないスムースさ。上り坂もあれっギアダウンしないで行っちゃうの?と思うとモーターが地味にトルクを足しています。ゼロ発進時にほぼ何もしてないモーターが、走り出してから動きの滑らかさに特化して貢献するという個性的なMHEVです。
乗り心地

5

 巷に溢れるアウディのレビューはSラインばかりでノーマル仕様の情報が非常に少ないので声を大にして言いたいのですが、A4B9.5アドバンストの「最低地上高120mmのスポーツサス+17インチ50扁平タイヤ」の組み合わせはベストマッチで「ふわふわもドカドカもしない」というきわめて難易度の高いバランスを実現しています。1530kgの軽量ボディでこの安定感を出すのは並大抵ではありません。タイヤをミシュランプライマシー5に換えたら車を降りたくなくなってしまい、降りて日常生活していても早くまた乗りたいと思うほど乗り味に中毒性があるので、私の場合インチアップは考えられません。
 それと4気筒としては異様に静か!高剛性ボディでドスッとドアが閉まってしずしずと走る高級感はガソリン4ドアセダンの美点。兄弟車のA5スポーツバック40TDIクワトロに乗る私の弟も「全然違う」と驚いていました。後席に乗ると遠くから聞こえるロードノイズ(エンジン音はきこえない)と広くて座り心地抜群のシートがまるで国際線のプレミアムエコノミーに乗っているような錯覚さえ感じさせます。
積載性

4

特に不満はありませんが、前のA4と比べるとボディが大型化したのにトランク容量は減った?と感じることがあります(数値面では増えてるはず)。ウェッジシェイプを効かせずトランク後端をスラントさせて優雅さを演出したデザインのためかも。
燃費

3

アウディのエンジンの燃費は昔から特筆すべき点はないです。WLTCカタログ値に近い13km/l近くは出ますが、ハイオクで12VMHまで使いながら110kWしか出なくてこの程度の燃費なので明らかに競合他社より劣っています。距離をガンガン乗る方はディーゼルか国産のレギュラー+HEVを選ぶ方がいいと思います。
価格

5

19年ぶりにA4を買い替えようと思ったらディスコンになってA5に統合されてしまっていて、しかも全幅1860mmって拙宅マンションの立駐1850mm制限なのに…と途方に暮れていた折に偶然見つけたMY2022のヤナセのアプルーブドカー。新車とどこが違うんだという極上の個体が新車時オプション込み総額の半額で、この金額で買える車としては国産・輸入、新車・中古問わず自分にとってベストな出会いで本当に幸運でした。
故障経験

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