2026年3月
■2026年3月
ステランティスジャパンは、アルファロメオのミドルサイズSUV「トナーレ」を大幅改良して、2026年3月17日に発売した。なお、今回日本導入が発表されたのはマイルドハイブリッド仕様のみで、従来あったプラグインハイブリッド仕様については設定されていない。また、マイルドハイブリッドモデルの呼称が「Hybrid(ハイブリッド)」から「Ibrida(イブリダ)」へ変更されている。グレード構成はエントリーグレードの「Sprint(スプリント)」と上級グレードの「Veloce(ヴェローチェ)」の2種類。
今回の改良では、エクステリアデザインを刷新するとともに取り回しやすさと走行時の安定感を向上。中でもフロントのデザインの大幅な変更が特徴で、一段と水平ラインを強調するとともに、バンパーの面積を拡大し、端部にかけて角度を持たせた造形とした。センターのスクデット横には、エアインテークとして機能してボンネット内への吸気や空力性能の向上に貢献するとともに、1930年代にモータースポーツ界で活躍したグランプリカーである「P3(Tipo B)」などにも通じる意匠となるアゾレ(Asole)と呼ばれる4つの小さな開口部を「トナーレ」に初採用している。さらに、バンパーのエアインテークも拡大して、ラジエーターの冷却効率をアップした。
フロントデザインの変更に合わせ、車両前方のボディサイズも調整し、全長を10mm短縮。加えて前後トレッドを左右4mmずつ拡大することで、取り回しやすさと走行時の安定感の向上を図っている。足元には、限定生産の「33ストラダーレ」に着想を得たという三つ葉をモチーフにしたデザインのホイール”フォリ” を「ヴェローチェ」に採用した。フロントおよびリアのエンブレムは、「33ストラダーレ」や「ジュニア」と同じモノクローム仕様に変更。リアの「TONALE」レタリングバッジは、従来のシルバーからダークカラーにしたほか、「ヴェローチェ」の両サイドにあしらわれた「Veloce」バッジと統一感を持たせている。
インテリアでは、ステアリングヒーターやシートヒーターを即座に起動できるショートカットボタンを新たに追加。ドライバー中心の直感的な操作性を高めたインターフェースに仕上げている。
パワートレーンは従来モデルと同じく、最高出力117kW(160PS)、最大トルク240Nmを発生する1.5リッターガソリンターボエンジンと電動モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドだ。だが、エンジン制御を見直すことで加速性能が高められ、0 - 100km/h加速は従来の8.8秒から8.5秒へ短縮。また、エンジンとモーターの制御バランスも最適化したほか、可変バルブタイミングの調整や、高いギアへのシフトタイミングを早める制御を採用し、より滑らかな加速を実現したという。さらに、電動走行中のエンジンの再始動条件を増加し、車両の応答性が向上したそうだ。
車両制御面では、先進運転支援システムの検知設定を見直した新ソフトウェアを採用して、雨滴や泥、強い日差しなどによる誤検知を抑制。また、スマートフォンをワイヤレスチャージャーで充電する際に、機器内部に熱がこもり、高温になる事象を防止するよう改良を施し、利便性を向上した。さらに、停車時や渋滞時を含むエアコン使用時の熱効率を高めている。
その他、ボディ塗装の状態を360度スキャンして検知するカメラシステム「イーグルアイ」を初めて導入し、塗りムラや剥がれを高精度で検知できる体制へ強化。さらに、パネル間の段差や組付け精度に対して、より厳しい基準を設定して外観の品質向上を図っている。完成検査でも新たな検査ツールを導入し、出荷前のチェック精度を高めたとアナウンスされている。
ボディカラーは、「アルファ ホワイト」、「ヴェスヴィオ グレー」、「ブレラ レッド」の全3色を設定。「ヴェローチェ」には、「アルファ ブラック」と新色「モンツァ グリーン」を加えた全5色をラインナップしている。インテリアカラーは「ブラック」で、「ヴェローチェ」のボディカラーが「アルファ ホワイト」、「ヴェスヴィオ グレー」、「アルファ ブラック」の場合は「ブラック」か「レッド」のどちらかを選択できる。シートの素材は「スプリント」がファブリック、「ヴェローチェ」はナチュラルレザー。