2025年6月
■2025年6月
ステランティスジャパンは、アルファロメオにまったく新しいコンパクトSUV「Junior(ジュニア)」を設定して、2025年6月24日に発売した。あわせて、発売を記念した特別仕様車「Ibrida Speciale(イブリダ スペチアーレ)」 を、200台限定で同日より発売した。
今回発売された「ジュニア」は、マイルドハイブリッド車の「Ibrida(イブリダ)」と、電気自動車の「Elettrica(エレットリカ)」の2種類のモデルを採用。車名は1960年代に登場した「GT 1300ジュニア」に由来している。ボディサイズは全長4195mm×全幅1780mm×全高1585mm、ホイールベースは2560mm。グレード構成はマイルドハイブリッド車が「イブリダ コア」と「イブリダ プレミアム」、電気自動車は「エレットリカ プレミアム」を設定している。
「イブリダ」は、最高出力100kW、最大トルク230Nmを発生するミラーサイクル方式の1.2リッター直3ガソリンターボエンジンに、最高出力16kW、最大トルク51Nmの電動モーターと6速DCTを組み合わせたマイルドハイブリッドだ。システム最高出力は145PS、WLTCモードの燃費は23.1km/L。発進時や渋滞時などStop&Goを繰り返すシーンでは、Eモーターのみでの走行が可能で、Eモーター走行中も、エンジン走行時と同様にアクセルを離すと車がゆっくりと前進する「クリープ走行」に対応しているという。
電気自動車の「エレットリカ」は、最高出力115kW(156PS)、最大トルク270Nmの電動モーターをフロントに搭載。容量54kWhのリチウムイオンバッテリーを備え、WLTCモードでの一充電走行距離は494km、交流電動消費率は125Wh/kmと公表されている。
エクステリアは、三眼ヘッドライトや進化したトライローブ(三つ葉)形状のフロントグリルに加えて、アルファ ロメオ独自のデザイン手法である“コーダトロンカ(空力特性のためにリアエンドを断ち切ったデザイン)”を採用した。
インテリアには、アルファロメオならではのドライバーを中心として設計されたコックピットをベースに、最新技術が採り入れられている。インストルメントパネルの計器類はレーシングカーのように奥まった位置に配置し、モータースポーツのDNAを感じさせながらも高い視認性を確保するテレスコープデザインを採用。センターには10.25インチのタッチスクリーンを備え、ホーム画面をドライバーの好みに応じてカスタマイズし、欲しい機能に素早くアクセスすることができる。また、エアコン吹き出し口やメーター、コンソール周辺にLEDライトを配置したほか、8色のカラーが選択可能なアンビエントライトも採用している。
ベースグレードの「コア」は、LEDマトリクスヘッドライトをはじめ、17インチアルミホイール、10.25インチタッチスクリーンナビゲーション、Connectシステム、ファブリックシート(前席シートヒーター付き)などを標準装備した。
上級グレードの「プレミアム」は、ブラックルーフを備えた2トーンカラーを選択できるほか、グロスブラックボディキット(イブリダのみ)、18インチアルミホイール、レザーステアリングホイール、ファブリック/テクノレザーシート(前席シートヒーター、運転席アクティブランバーサポート付き)、アルミニウムキックプレートなどを標準で備えている。
安全面では、アダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付)やブラインドスポットモニター、レーンキーピングアシスト、360°パーキングセンサー、180°リアカメラなどを全モデルに標準で搭載。また、利便性を高める装備として、プロキシミティアクセス機能やハンズフリー電動テールゲートを装備している。
同時に発売される「イブリダ スペチアーレ」は、ローンチを記念した限定車で、ラインナップの最上位にあたるモデル。アルファ ロメオの象徴であるスクデット(盾グリル)が、エレットリカと同じプログレッソ・デザインとなるほか、サンルーフやマットブラック&レッドインサートボディキット、レザー&アルカンターラステアリングホイール、サベルト製スポーツシートなどが採用されている。