メルセデス・ベンツ Rクラス のみんなの質問

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アウディの4WDと

BMWのX6とX5とセダン系の車種
ベンツのゲレンデとセダンの4MATIC?
フォルクスワーゲンの4MOTION
それぞれの4WDは
フルタイムですか?
スタンバイですか?
パートタイムですか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

それぞれのメーカー別に四駆システムを説明してきいきますね。少し長くなり恐縮ですが、順を追って読んでいただけると全体像をつかんでいただけると思います。

■VW 4MOTION

VWの4WD車は、トゥアレグ(現在は2代目販売終了)を除いて全ての車種がエンジン横置のFFベースの「スタンバイ式4WD」となっています。そのスタンバイ式4WDのシステムは、スウェーデンのハルデックス社の「ハルデックスカップリング」を使用しており、最新モデルで ”HALDEX Generation 5” というものです。日本では「ハルデックス 第5世代」または「ハルデックス5」と呼ばれています。前後トルク配分を理論上100:0~0:100にできるという優れもので、現時点の「スタンバイ式4WD」の中でも技術的に優れたシステムとなっています。よくスタンバイ式4WDは「なんちゃって4WD」とも呼ばれますが、この「ハスデックス5」についてはもはや「なんちゃって」とは呼べない制御を行います。それゆえ、欧州のメーカーを中心に続々と採用が広まり、今やメジャーな四駆システムとなっています。後にも登場しますので、ここで詳しく触れておきました。

なお、トゥアレグはエンジン縦置の本格的な「センターデフ式フルタイム4WD」となっており、これも「4MOTION」と呼ばれています。さらに、副変速機やデフロックのついた「4×MOTION」というオフロード性能を高めた仕様も出ています。間もなく日本でも3代目が発売になります。

■AUDI Quattro

FF車というのはエンジン横置なのが普通ですが、アウディは元々エンジン縦置のFF車を作り続けてきました。エンジン縦置のFF車は、前輪は合理的に駆動できるのに加えて、そのままリアまでプロペラシャフトを伸ばすだけで、シンプルに本格的な4WDが完成します。1980年にアウディクワトロが発売さて、これまでオフロードを走る特殊な車両であった4WD車が、オンロードにおいても優れた性能を発揮することを証明しました。同じく、エンジン縦置のFFメーカーで有名なのは日本のスバルです。こちらはアウディよりも早く乗用型4WD車をリリースしていますが、これもエンジン縦置FF車だったことが大きく関係しています。これがエンジン横置FFベースだと後輪駆動系に強靭なドライブトレインを設けることが複雑で重たくなり、FRベースの4WDだと前輪駆動系が複雑になってしまうのですね。アウディとスバルが乗用型4WDで世界をリードしているのは、エンジン縦置FF車という利点を上手く生かせた結果というわけです。

現在、アウディのA4以上のクワトロは、全てエンジン縦置の「センターデフ式フルタイム4WD」となっています。最近のアウディのエンジン縦置モデルの傾向としては後輪偏重トルクになっています。しかし、アウディにはエンジン横置モデルが存在しています。2018年6月現在ですと、A1系、A3系、TT、Q2、Q3といった車種です。これらの車種のクワトロは、先に紹介したVWのエンジン横置FF車と同じく、ハルデックス社のシステムを使用しています。つまりアウディのエンジン横置車は「スタンバイ式4WD」ということなのです。

あと、アウディにはMRのR8というクルマがありますが、これは後輪駆動なのですがハルデックスシステムを採用しています。後輪駆動ベースの場合、基本後輪駆動で走行し、必要な時に前輪に駆動配分を行うものです。アウディはランボルギーニを傘下に入れていますが、ランボルギーのアヴェンタドールやウラカンにもアウディR8と同じくハルデックスシステムが採用されています。

■Mercedes-Benz 4MATIC

メルセデスは4WDの歴史は長いのですが、4MATICという名称を最初に使ったのは1990年に登場したW124(ミディアムクラス=Eクラス)となります。当時は滑った時のみ前輪に駆動力が発生するFRベースのスタンバイ式4WDでした。その後継モデルのW210以降は「センターデフ式フルタイム4WD」となり、その後CクラスやSクラスにも4MATICが拡大していきます。メルセデスはFR専門メーカーでしたから、乗用タイプの4MATICは、しばし後輪偏重トルクの「センターデフ式フルタイム4WD」でした。やがてメルセデスの4WDは全て4MATICという名称で統一されることとなり、ゲレンデヴァーゲン(Gクラス)も4MATICのバッジがつきます。Gクラスもセンターデフ式フルタイム4WDなのですが、デフロック付きの硬派なオフロード仕様となっています。
メルセデスは長らくFRメーカーとしてエンジン縦置専門でしたが、Aクラスの発表を機にFF車も造るようになります。現在エンジン横置のFFベースの車両は、Aクラス、Bクラス、CLAクラスがありますが、これらにも4MATICが設定されており、いずれも「スタンバイ式4WD」となっています。これらのエンジン横置モデルの最新モデルでは、先にVWの説明で登場した「ハルデックスシステム」が採用されています。ハルデックスは電子制御なので、各社の要望に応じて自由に設定できますが、メルセデスのエンジン横置現行モデルに関しては、前後トルク配分100:0~50:50となっています。

■BMW x-Drive

ドイツ車の中でも、ポルシェと並んでスポーツ性能を重視しているBMWは、FRで前後の重量バランス50:50を理想と掲げる特徴的な自動車メーカーです。かつて4WDには消極的であり、3シリーズや5シリーズの一部にXグレードを設定して少量の4WDモデルを販売していました。そんなBMWが4WDに積極的になったのは2000年にリリースしたX5の登場以降です。X5に続きX3を立て続けにリリースしましたが、初代モデルは「センターデフ式フルタイム4WD」としていました。しかし3代目X5が登場した2013年には、FRベースの「スタンバイ式4WD」に変更されています。理由は、技術革新によりスタンバイ式4WDでも十分な走破性を得られるようになったことのほか、スタンバイ式4WDであれば前輪の駆動系を軽量簡素に設計できるため、BMWが理想とする前後重量配分50:50に近づけやすいためです。実際にFFベースのスタンバイ式4WDは見下される傾向にありますが、後輪駆動ベースのスタンバイ式4WDに関しては、後輪駆動と4WDの良いところ取りとなるため立場が有利になります。通常は後輪駆動の素直なコーナリング性能を享受し、後輪が空転などしてトラクションが不足するときに前輪がサポートしてグイグイと引っ張ります。この発想は、日本のR32スカイラインGT-R(1989年)のATTESA E-TSがオリジナルです。4WSシステムのHICASもR31スカイラインからですが、BMWはR31を何台も購入して研究していたというお話は有名です。これが現在のBMWの4WSにつながっているのでしょうね。基、BMWは非常に走り手の気持ちがわかっていて、新型のM5では前輪駆動系をカットしてFRだけで走れるモードも備えています。
そんな宗教的にFRを信奉するBMWですが、最近ではエンジン横置のFFモデルもリリースしています。「アクティブツアラー(F45)」「グランドツアラー(F46)」「新型X1(F48)」「X2(F39)」の4モデルです。これらエンジン横置モデルの4WDモデルはハルデック社のシステムが採用した「スタンバイ式4WD」となっています。これらを含めてBMWでは4WD全般を「x-Drive」と呼んでいます。

ここまで読んでいただき、欧州車のスタンバイ式4WDモデルにはハルデックスが多く使われていることがご理解いただけると思います。上記のほかにも、ボルボの4WD全般、ポルシェマカン等もハルデックスが採用されています。日本のスタンバイ式4WDは、今では電子制御の「アクティブ・トルク・オンデマンド型」が多いのですが、JTKT(ジェイテクト)製の電子制御カップリングが採用されているケースが多いです。

長くなり失礼いたしました。ご不明な点などごさいましたら、追加でご質問いただければ幸いです。

その他の回答 (3件)

  • BMWは、X3 以上は基本後輪で、必要に応じて4WD、未満は基本FFで、必要に応じて4WD、ベンツのGLAは、基本FFで必要に応じて4WD、後の車は持ってないのでわかりません。
    貴方の書かれている車の中で、スキージャンプ台を登れたのは、唯一xDriveだけと、有名な自動車雑誌に書かれてました。

  • Mercedesの4WDには2つの方式があります。
    Cクラス/Eクラスの4MATICは、前輪31%、後輪69%に常に分配する方式です。
    車体のバランス変化に関係無く、常に一定のバランスでトルクが配分されているフルタイム方式です。
    もう一つは新世代Mercedesの4MATICで、基本前輪駆動で車体バランスが崩れると前後50%ずつのトルク分配となるパートタイム方式です。
    http://www.mercedes-benz.jp/campaign/dsc/introduction/4matic.html

    BMWのxDriveは、基本後輪駆動のパートタイム方式です。
    必要な時に前後50%ずつのトルク配分となります。
    新世代Mercedesの4WDと前後の制御が真逆となります。

    Audiの4WD Quattroは、フルタイム4WDで必要に応じて前後のトルク配分が変化するセルフロッキングデファレンシャルで実現されています。
    https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/brand/design_technology/quatttro_special.html
    全速度域でフルタイム動作しますが、低速域での踏破性能はMercedesやBMWよりも劣りますが、高速域でもきっちりと4WDの穏健がある方式です。
    VWの4MOTIONはAudi Quattro技術を流用しています。

  • ワーゲンとアウディは同じ企業ですが
    第五世代フルタイムです
    BMWとベンツは一秒間に7回のトルク配分を四輪ばらばらに行います

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