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スズキ ハスラー コンセプト
東京モーターショー2019でワールドプレミアされたスズキの新型「ハスラー」の実車をチェックしました。外観は「ド」がつくほどのキープコンセプトといった感じですが、全体的にしっかりとバージョンアップされていました。開発の方に伺ったことなどを交えながらレポートしたいと思います。
まずはエクステリアですが、特にフロントまわりは先代とほぼ変わらない印象ですが、大きく違うのはフォルム。もともとスクエア感のあるものでしたが、AピラーとCピラーを立ち上げ、その結果Aピラーにあった三角窓は廃止され、Cピラーには小窓が設置されました。それにより室内空間の広さは増し、特にリアシートの広さは格別。一番後ろまでスライドさせれば余裕で足を組むことができるほど。これには先代から35mm延長したホイールベースも効いているようです。
リアシートはラゲッジ側からリアシート背もたれにあるストラップを引くだけでシートスライドと背もたれを倒す事が可能で、リアドアを開けてシートをスライドさせて…、という手間がありません。背もたれを倒したラゲッジは完全フラットになり、実用性が高そうです。ただし、背もたれを元に戻すにはレバーが背もたれの上部にあり、ラゲッジ側からだと大柄な人でないと手が届かないかもしれません。
前後しましたが、インパネです。ダッシュボードは見た目以上にせりたっていて、インパネが高く感じ、そのためボンネットの高さも感じます。小柄な人はシートを上げないとすこし前が見にくいかも。デザインは先代のポップ感は皆無で、Gショック的なギア感たっぷりのものとなりました。なんとなく昔のアニメの宇宙船の操縦席のような雰囲気。センターに設置された9インチのメーカーオプションナビは解像度をWVGAからHDにアップし、かなり鮮明な画質でした。
運転席からの視野はかなりこだわったそうで、「フロントウィンドウ下にワイパーアームが見えてしまっていたのですが、デザインと技術部門とすり合わせながらほとんど見えないようにしました。実はこういったところが地味に大変なんです」とチーフエンジニアの竹中さん。なんともスズキらしい細部のこだわりです。
さて、その他にはシャーシはワゴンRなどに採用されているスズキの新プラットフォーム「ハーテクト」になり、アダプティブ・クルーズ・コントロールは全車速対応(おそらくオプションかとは思いますが)。悪路走破性能向上として「スノーモード」を追加など、いろいろとバージョンアップされています。「走りはかなり良くなりました」と自信たっぷりに話す竹中さんを見る限り、その仕上がりは期待できるのではないでしょうか。