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東京モーターショー2019

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ボッシュ ブース

ボッシュが日本初公開、オートバイ用の先進運転支援システムは前後にミリ波レーダーを置く

2020年には市販化予定。ドゥカティとKTMの新型車に搭載される!

技術面だけでなく、自動車というモビリティの価値観が大きく変容しつつあります。自動車業界ではCASE(コネクテッド/オートノマス/シェアリング/エレクトリック)と大きく4つのテーマが掲げられています。そうしたトレンドはサプライヤーにも大きく影響しています。むしろ、サプライヤーがテクノロジーの発展や変質についてカギを握っている状態といえるでしょう。つまり、様々なカテゴリーを網羅するメガサプライヤーこと自動車トレンドの発信地といえるのです。

そうしたメガサプライヤーの中でも、常に注目を集めているのがボッシュでしょう。同社の提案は世界中の自動車メーカーに影響を与えています。当然、市販車へ採用される新技術においても同社の役割は大きく、CASE時代には欠かせないサプライヤーとなっています。

とはいえ、ボッシュ自身は次世代のトレンドについて「PACE」という四文字で表現しています。「パーソナライゼーション、オートメーテッド、コネクテッド、エレクトリリケーション」の頭文字を並べたもので、とくに『パーソナライゼーション』という提案についてはAI時代のコンシュルジュ機能などを想像させるもので、新しい視点といえそうです。

また、2020年内にカーボンニュートラル化(実質的なCO2排出量をゼロ)を実現することや、おそらく東京オリンピック・パラリンピックを意識しているであろう2020年度内における関東地方の高速道路における自動運転を可能にする地図データ作成を宣言するなど多方面でチャレンジングなプロジェクトを動かしています。「PACE」は単なるかけ声ではなく、持続可能なモビリティの実現に向けた重要なテーマとして位置付けられています。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。自動運転時代には四輪車と二輪車の共存について様々な課題があります。完全自動化された四輪と、まったく自動化していない二輪がともに公道上を走行するためには、なんらかの方法でコミュニケーションを取る必要が出てくるであろうとも言われています。そのために二輪と四輪の車車間通信といった提案もありますが、二輪への自動運転テクノロジーの搭載というのも一つのアプローチとして考えられます。

ボッシュが、東京モーターショー2019において日本初公開した「アドバンスド ライダー アシスタンス システム」は、まさに二輪における自動運転技術の先駆けてとなる先進運転支援システムといえます。前後に77GHzのミリ波レーダーを搭載、フロントは検知角度を狭めて前方を走る車両を早くから検知するように、またリアのミリ波レーダーは検知角度を広げることで斜め後方の車両などを検知するシステムです。

具体的には、フロント側の機能でいえば、車線を維持した追従クルーズコントロール(ACC)が可能となりますし、また衝突予報警報を鳴らすことも考えられています。一方、リアのミリ波レーダーが担当するのは車線変更時に死角に車両がいるかどうかを知らせる、いわゆるブラインドスポットモニタリング機能となっています。

さすがに、自動的にブレーキをかける機能は転倒のおそれがありますので四輪車のように実装するのは難しいでしょうが、ボッシュは二輪用ABSを手掛けていますし、未来技術として転倒防止デバイスも開発しています。転倒リスクの大幅な低減が可能となれば、衝突被害軽減ブレーキの実装も不可能ではないかもしれません。

なお、このミリ波レーダーを前後に配置する「アドバンスド ライダー アシスタンス システム」は、しっかり届出を提出した上で、2019年3月より公道試験を開始しているということですから、近未来のテクノロジーです。実際、2020年にはドゥカティとKTMが、このシステムを搭載した市販モデルを出すことが予定されています。

展示車両では前後のミリ波レーダーが目立っていますが、市販時にはスマートに埋め込まれるはず。前後のミリ波レーダーは先進技術を搭載した二輪のスタイルとして認識されるようになることでしょう。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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