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東京モーターショー2019

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かっこいいね!(8pt)

コラム トヨタの宅配ロボットには日本の出前文化が生きている

ラストワンマイル。自動車業界を中心に数年前から使われている言葉だ。その意味するところは、AIや自動運転技術を用いて物流における「最後の1マイル」をいかに自動化するか、である。

都市化や労働人口減少、eコマースの普及などにより、将来的な実用化が期待されているラストワンマイルモビリティは、ドローン技術の登場により、当初は空から荷物を目的地まで運ぶアイデアが目立っていた。数年前のCESでは、ドローンが高層マンションのバルコニーにピザを届けるという、冗談のようなイメージ映像が見られたが、現実問題として安全性に問題があるし、エネルギーの無駄遣いも甚だしい。

今回トヨタがお披露目した小型の配達ロボット「マイクロパレット」は、その意味ではかなり現実的だ。規格に合った箱物しか運べないというウィークポイントはあるが、6本の車輪はフレキシブルに動き、ちょっとした階段(これが地上を走行するロボットには難しい)も問題なさそうだし、デザインもスリム&コンパクトで、今回同時公開されたeパレットのような親グルマで効率的に目的地付近まで運べる。

似たようなラストワンマイルモビリティは、ダイムラーなどもすでに提案しているが、今回のマイクロパレットが「いいな」と思わせるのは、車体にコミュニケーションのためのディスプレイを搭載しているところ。顧客とのコミュニケーションを取る事ができるというのは、単なるロボットによるロジスティクス以上の心地よさがあるように思える。

もともと出前文化があり、コンビニやスーパー、ファーストフードなども積極的に宅配サービスを行う日本では、近い将来にこんなロボットが街中に溢れることになるのかもしれない。

(ジャーナリストコラム 文:竹花寿実)
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竹花寿実(たけはな としみ):モータージャーナリスト
自動車情報ウェブサイトの編集者を経て2010年に渡独。8年にわたりドイツ車とドイツの自動車業界を中心に取材し、国内外のメディアに寄稿。2018年7月に帰国し、独自の視点でクルマとその周辺に関して発信している。

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