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パリモーターショー2014

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ニューモデル
2019.7.16

初試乗 マツダCX-30スカイアクティブG 英国評価は上々 スカイアクティブXに期待

もくじ

どんなクルマ?
ー マツダ3の車高を上げただけのSUVではない
どんな感じ?
ー 心地よいドライブトレインに満足度の高い操作感
ー 後席と荷室はタイトでも、インテリアの質はワンランク上
「買い」か?
ー スカイアクティブXでなくても同価格帯の有力候補
スペック
ー マツダCX-30 2.0スカイアクティブGのスペック

どんなクルマ?

マツダ3の車高を上げただけのSUVではない

ニューモデルにふさわしい名前を決めることは、かなり難しい作業となる。アピアランスにぴったり来るという理由だけでは決められない。例えアルファベットと数字との一見単純な名前であっても、メーカー内のモデルレンジや市場での条件にも合わせる必要がある。はたしてCX-30という名前は、ベストといえたのだろうか。

マツダのモデルレンジではCX-3とCX-5の中間に属するのがこのクルマ。CX-4を名乗りたかったところかもしれないが、実は既に中国市場のクロスオーバー・クーペに先を越されていた。そこで決められたのがCX-30だったのだろう。だとしても、3の倍数で、ブラスティック製のアンダーガードやフェンダーの間に覗かせるボディラインから、少なくとも最新のマツダ3との関わりが深いことは理解できるはず。

CX-30は単純にマツダ3の車高を上げたモデルではない。ホイールベースや全長は、都市部での利便性を高める目的で縮められており、スタイリングにも手が加えられ、ハンサムさに磨きが掛かっている。クロスオーバーにありがちな傲慢さは感じられない。わたしの身長は165cm位しかないが、ルーフの上面を簡単に見渡すことができるほど車高が低い。セアト・アテカではとても見ることができないのに。

マツダ自慢の4輪駆動と、スカイアクティブXと呼ばれる、ディーゼルエンジンの様に圧縮着火させる、賢いガソリンエンジンもCX-30のリリースと同時に選択できる予定。残念ながら今回の試乗車は、前輪駆動に通常のガソリンという組み合わせだった。

しかし、少なくともシャシーの仕上がりは充分確かめられるはずだ。

どんな感じ?

心地よいドライブトレインに満足度の高い操作感

CX-30に搭載されるエンジンは、ガソリンもディーゼルもほぼ120psに設定されている。パフォーマンスとしては必要充分ながら、それ以上というわけでもない。2000rpm以下の太いトルクで、ディーゼルエンジンの方が運転は楽だとはいえ、われわれの好みとしてはガソリンエンジンとなる。遥かに洗練されたフィーリングなだけでなく、今日の自動車に蔓延しているダウンサイジングターボ・ユニットの中でキラリと光る、自然吸気ユニットだという点も見逃せない。

確かに活発にクルマを走らせようと思うと、エンジンは3000rpmくらいまでは回す必要がある。しかし、心地よい変速タッチを持つマニュアル・トランスミッションを操り、エンジンと対話することができる。オートマティックも選択は可能だが、仕上がりは新しさを感じさせないものだった。走りに拘るドライバーなら、マニュアル一択で問題ないだろう。

ステアリングフィールは、直進状態からの切り初めはさほどクイックには感じられないが、切り込んでシャシーへ掛かる負荷が増えるのに合わせて、徐々に正確性も重さも増していく。加えてペダル操作に要する力加減は完璧といえるもので、ペダルのレイアウトも理想的。SUVでありながら、交差点の信号に合わせての発進や停止だけでも、楽しさのある操作感が得られる。

運動神経も高い。今回の試乗コースはフランクフルトの郊外の、滑らかな路面のカーブが続くエリアとなったが、CX-30はS字コーナーを最小限のボディロールと力強いグリップで駆け抜けた。最高出力180psとうたわれるスカイアクティブXなら、間違いなく魅力は一層強まるだろう。

後席と荷室はタイトでも、インテリアの質はワンランク上

マツダの昨今のインテリアは、非常に印象的なほどデザインや仕上がりが優れているが、CX-30も例外ではない。すべてのグレードでダッシュボード上部には合成皮革が張られ、操作ノブやパネル類もプラスティック製ながら、滑らかな操作感が与えられていたり、ソフト加工がされていたり、満足感は高い。比較すべきは、セアト・アテカや日産キャシュカイではなく、BMW X2と思えるほど。

インフォテインメント・システムはマツダ3にも搭載されている、8.8インチモニター式。操作はフロントシート間のセンターコンソールに配されたロータリースイッチで行う。移動中であっても、ナビゲーションシステムの操作などが楽に行える。アップル・カープレイとアンドロイド・オートに標準対応で、グラフィックもシャープで見やすい。

フロントシート周りの空間は広々しており、シートとステアリングの調整しろも大きく取ってあるため、理想のドライビングポジションを探すのも容易。マツダ3よりも着座位置は高いものの、ライバルモデルのドライバーからは見下ろされる高さだから、SUVらしい視点ではないことはお忘れなく。

前席と違って後席は正直広いわけではない。ヘッドルームも余裕は感じられず、わたしと同じ身長のひとが運転席に座ったシートポジションだと、後席は特にレッグルームで狭く感じる。ラゲッジスペースもクラスの中では最小の部類だし、特に実用性を高めるような仕掛けがあるわけでもない。

「買い」か?

スカイアクティブXでなくても同価格帯の有力候補

複合的に考慮しても、2万5000ポンド前後の価格帯で都市部向けのSUVを探しているのなら、選択肢の有力候補に上げても良いだろう。ただし、後部座席とラゲッジスペースの広さの確認は忘れずにしておいたほうが良い。

同価格帯でセアト・アテカと渡り合える走りを持ちつつ、インテリアではワンランク上の質感を持っている。フロントノーズに据えられるエンブレムがプレミアム・ブランドにこだわらなければ、ドライバーが得られる満足感は高いはず。

パワーでもうひと押し欲しいところだが、スカイアクティブXのエンジンなら、きっと穴埋めしてくれるに違いない。インテリア空間の大きさで納得できるなら、機敏なシャシー性能に上質なインテリアをあわせ持つマツダCX-30に、強く心惹かれても当然だと思う。

マツダCX-30 2.0スカイアクティブGのスペック

■価格 未定
■全長×全幅×全高 4395✕1795✕1540mm
■最高速度 186km/h
0-100km/h加速 10.6秒
■燃費 16.1km/ℓ
■CO2排出量 -
■乾燥重量 1320kg
■パワートレイン 直列4気筒1998cc
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 121ps/6000rpm
■最大トルク 21.6kg-m/4000rpm
■ギアボックス 6速マニュアル

(AUTOCAR JAPAN アラン・テイラー-ジョーンズ)

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