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ロサンゼルスオートショー2017

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ニューモデル
2019.7.20

一時代の幕を閉じたクルマたち 20選 前編

時代に区切りをつけたクルマ

フォルクスワーゲンの7代目ゴルフはまもなく8代目に交代する。レンジローバーも同様だ。しかし、その交代は単なる世代交代ではない。

これから紹介するのは、その引退とともに自動車業界の一時代の終わりを告げたモデルたちだ。良くも悪くも、こんなクルマは二度と現れないだろう。

インターナショナル・ハーベスターの乗用車:スカウトII(1980年)

経営上の問題に加え労働争議の発生もあり、インターナショナル・ハーベスターは1980年にピックアップトラックおよびSUVの部門を廃止した。その後は農業機械およびバスに専念することにしたものの、すぐに会社が傾いてしまった。

彼らは1980年代に向け3代目スカウトを計画するなど、小型モデルにも積極的であった。1979年のSSVコンセプトなどでプレビューされたスカウトIIIは、スカウトIIのオフロード性能を維持しつつもよりボクシーなスタイルを与えられていた。

インターナショナル・ハーベスターの遺産はテネコやナビスターに受け継がれている。

画像:スカウトII

最後のキャブレター車:イスズ・ピックアップ(1994年)

大まかに言えば、アメリカの自動車メーカーは1990年ごろにキャブレターからインジェクションへと移行を完了した。このきっかけとなったのは排出ガス規制の強化だ。

ジープ・グランドワゴニアや、フォード・クラウン・ヴィクトリアなどは1991年までキャブレター仕様のV8を搭載した。しかし最後まで続けたのはイスズだ。

このエントリーレベルのピックアップにインジェクションを搭載したのは1995年型からであった。

V4エンジン搭載車:ZAZ968M(1994年)

V4エンジンを採用したメーカーは、ランチア、フォード、サーブ、ZAZ、そしてAMCなどが挙げられる。サーブはフォード製のV4エンジンを1980年まで使用した。しかしV4を最後まで使い続けたのはロシアのZAZだ。

V4搭載の968Mはザポロージェツの1モデルで、1994年まで販売された。NSUプリンツにそっくりなこのモデルは、安価で丈夫かつメンテナンスしやすいことで人気を博した。ウクライナではベストセラーとなり、340万台以上が生産された。

2018年現在、V4エンジンはバイクやサーキット用のマシンに搭載されている。ル・マンで優勝したポルシェ919ハイブリッドはV4エンジンを搭載するハイブリッドだ。しかし、市販車にこのエンジンを搭載する計画はないとのことだ。

空冷ポルシェ:993型911(1998年)

993型ポルシェ911は、純粋主義者のにとって夢のクルマだ。空冷のフラット6を搭載する最後のモデルである。丸型ヘッドライトやそのシルエットから、すぐに911ファミリーの一員であることが理解できるだろう。ポルシェファンには愛されたが、エンジンが後ろにあるなど1960年代の遺物だとする批判もあった。

1997年に登場した996型911からは、フラット6は水冷式に変更された。ボクスター風のフロントデザインは各所から批判を浴びた。最後の空冷モデルとしての993型は、2018年現在でもコレクターの注目を集める。

米国最後のカセットデッキ搭載車:レクサスSC(2010年)

米国仕様として最後までカセットテープデッキを搭載して販売されたクルマは、布製シートでプラスチック満載の大衆車ではなかった。それはレクサスSC430で、メルセデス・ベンツSLに対する日本の回答とも言うべき高級コンバーチブルだ。

レクサスは2010年モデルを最後にテープデッキの搭載をやめた。ニューヨーク・タイムズによれば、2011年以降標準でもオプションでもテープデッキを設定した車両はないとのことだ。

サーブの新車:9-4X(2010年)

サーブはその倒産間際まで残された資源で新車開発を続けていた。同社は2010年ロサンゼルス・オートショーで9-4Xを発表した。

翌年にはGMのメキシコ・ラモス・アリズペ工場で生産が開始されたが、2011年後半のサーブ倒産に伴い生産が終了した。サーブの公式博物館によれば、800台程度が生産されたとのことだ。

ポンティアックG6(2010年)

2008年、財政上の根深い問題をかかえたゼネラル・モーターズはいくつかのブランドを廃止する可能性を示唆した。その翌年、サターンを廃止、サーブを売却、そしてハマーも身売りを検討との方針を示した。当時のプレスリリースでは、ポンティアックはニッチ向けブランドとして存続するとされていた。

GMはやりくりを続けたものの、採算が合わず、ポンティアックを廃止することになった。2010年1月、ポンティアック最後の1台、白のG6が生産された。

ボディ・オン・フレームの米国車:フォード・クラウン・ヴィクトリア(2011年)

1970年代以降、米国の自動車メーカーらは乗用車をボディ・オン・フレーム構造からより軽量なユニボディへと移行しはじめた。これは1990年代中頃にはほぼ完了していたが、フォードは最後までボディ・オン・フレーム構造をやめなかった。

その最後のモデルであるクラウン・ヴィクトリアは、パトカーやタクシー向けに2011年まで生産された。

V8搭載ボルボ:XC90(2011年)

ボルボとヤマハはXC90やS80などの大型モデル向けのV8エンジンを共同開発した。この日本製の4.4ℓV8は315ps、44.2kg-mを発生した。その生産は2005年に開始され、大排気量車が主流かつ燃料の安い北米市場で人気を博した。

ジーリーホールディングによる買収後、ボルボはダウンサイジングを始めた。2010年にはS80からV8が姿を消したが、XC90には2011年まで搭載された。ボルボもパフォーマンスカーの設定をやめたわけではないが、今後V8搭載モデルが登場したら驚きだ。

MT搭載フェラーリ:カリフォルニア(2012年)

フェラーリは2012年までエントリーモデルのカリフォルニアにマニュアル・トランスミッションを搭載した。7速DCTに代わり、美しいシフトゲートを持つ6速MTを選択することができた。しかし、それを選ばれたのは3台から5台程度に過ぎなかったという。

おそらく今後フェラーリのオーダーガイドにMTが載ることはないだろう。しかしフェラーリはコレクターが開発費用を払いさえすれば、喜んで3ペダルのクルマを作ってくれるはずだ。

(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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