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ジュネーブモーターショー2016

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ニューモデル
2019.4.18

「子供の頃に大好きだった家のクルマにもう一度…」世代を超えて愛された117クーペ伝説

4スロの快音を轟かせるSR20DE仕様スペシャリティクーペ

現代の道路事情に適した最新チューン!

いすゞの117クーペは、当時の国産車の中では群を抜く洗練れたスタイリングを持つスペシャリティクーペだ。その日本車離れしたプロポーションは、鬼才ジウジアーロによりデザインされたもので、1966年にジュネーブ・モーターショーで発表され、コンクール・ド・エレガンスを受賞している。当時のいすゞ自動車の広告で使われた「いすゞは無個性な車は作らない」というフレーズも納得のビジュアルだ。

1968年~1982年と、長期に渡って生産しつづけれらたこともこのクルマの特徴と言える。幾度となくマイナーチェンジを繰り返したが、大きくは初期モデル(通称:ハンドメイド・1968~1972年)、中期モデル(通称:量産丸目・1973~1977年)、最終モデル(通称:角目・1978~1982年)の3世代に大別される。

今回紹介するのは、中期モデルの量産丸目タイプでベース車はシングルカム+SUツインキャブのXCJ。ボディは腐蝕部を作り直し、ガラスなども外してオールペンされるなど、シャシーからしっかりレストアされている。そして、エンジンやサスペンションに関しては、現在の交通事情に合わせてリメイクされた。

マシンメイクにあたって、まず選ばれたのはシルビア用の可変バルタイ付きSR20DE。エンジン本体は吸排気+ハイカムに加えて軽量フライホイールを投入するなど、レスポンス指向のチューニングがトータルで加えられている。また、シンクロ機能の向上など旧車のフィーリングを大きく左右するミッションもS14用の5速ミッションを換装。

中でもエンジンチューンのポイントになるのがワンオフで装着されたTWM社の4連スロットル(45φ)。このスロットルは他社のものに比べ精度も高く、細かな制御を正確に行えるという。下部には各シリンダーのバキューム圧を集めたコレクタータンクが設けられ、アイドルコントロールバルブなども設置。

また、経年劣化が起こりやすい点火系も、SR20用のシステムに置き換えられたことで信頼性アップ。エキマニはフジツボのシルビア用を加工装着している。重要なマネージメントはモーテックm4だ。

出力向上にも伴って足回りもアップデート。フロントブレーキは日産のR32系4ポッドキャリパーなどを移植、スタビもブッシュまで含めて強化されている。ホイールはクロモドラだ。

機関系以外に目を向けると、つり下げ式が懐かしいエアコン(クーラー)は当時の純正品とシルビア用のコンプレッサーなどのパーツを組み合わせて仕上げられたもの。この作業により、見た目はオリジナルのまま、現行冷媒(R134ガス)に適合させることに成功している。

また、スポーティさを高めつつオリジナルの雰囲気を大切にしたカーボン製のメーターパネルや、ナビ+5.1ch化されたオーディオなど、都心部の渋滞でも快適に過ごせる空間作りがなされている。

なお、リヤシートの後ろに仕込まれたボディ補強バーは実はAE86用。ほぼピッタリの寸法で容易に流用できたそうだ。

外装は当時の雰囲気を残しつつモデフィファイ。ヘッドライトはHID化され、フロントリップにはロータスヨーロッパ用を加工流用している。

ところで、オーナーがこの車種を選んだ理由は、子供の頃に大好きだった自分の家のクルマ、117クーペにもういちど乗りたかったからとのこと。そして、一世代変わったオーナーが当時の雰囲気を残しつつ現在の交通事情にあわせるように仕上げた結果、エンジンやブレーキの移植などに辿り着いたわけだ。

普通に見えてちょっと違う、そんな旧車メイクのお手本にできそうな117クーペと言えるだろう。

(web option web option編集部)

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