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フランクフルトモーターショー2017

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ニューモデル
2019.11.11

ランボルギーニとマサチューセッツ工科大学、スーパーキャパシタ新技術の特許を取得

2016年からスタートしたマサチューセッツ工科大学との共同研究

アウトモビリ・ランボルギーニとマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同研究が最初の大きな成果を挙げた。今回、新世代スーパーキャパシタの技術的基礎となる、革新的合成材料の特許を取得した。

この共同研究はランボルギーニが「MITイタリア・プログラム」に参加した2016年からスタート。2017年にはミルシア・ディンカ教授(MIT化学科)と、ジョン・アナスタシオス・ハート教授(MIT機械工学科)による、ふたつの研究プロジェクトが開始され、研究・開発が大きく進むことになった。

アウトモビリ・ランボルギーニはこの特許の共同出願者であり、さらに研究を重ねることで、素材の性質のさらなる最適化と生産規模の一層の拡大を模索していくことになる。

Lamborghini Sian

ランボルギーニ シアン

テルツォ・ミッレニオやシアンで具現化した研究成果

2017年の「テルツォ・ミッレニオ」や、2019年のフランクフルト・モーターショーで公開した「シアン」などによって示された、ランボルギーニの電気自動車技術も、これらの研究の成果と言えるだろう。アウトモビリ・ランボルギーニの会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは、今回の特許取得について以下のようにコメントした。

「MITとの共同研究は、ランボルギーニの価値観と、未来を予想する使命感を具体化しています。つまり、ハイブリッド化がますます求められ、必要とされる未来です」

エネルギー密度を最大100%も向上させることが可能に

特許を取得した新材料は、ランボルギーニのコンセプト開発部門の支援のもと、MIT化学科の実験室でミルシア・ディンカ教授のチームにより合成された。

新材料は「金属有機構造体(MOF)」コンセプトに基づいており、未来の高性能スーパーキャパシタの電極を製造するために理想的な候補となっている。その理由はこの材料族の分子構造にあり、サンプルの質量と体積あたりの電荷にさらされる表面積を最大にすることができるという。

今回、具体的に表明された研究目標は、エネルギー密度の向上となる。また、申請された特許は、現在市場にある技術と比較して、エネルギー密度を最大100%向上させることが約束されている。

研究チームは、新技術が可能にする能力倍増についての調査から研究をスタート。2年間に及ぶ研究の成果である現在の特許は大幅な進歩を示しているが、その潜在能力は「シアン」に使われたスーパーキャパシタと比較しても、さらに大きいものであり、この分野において技術的に最先端にある。

スーパーキャパシタは並外れた出力・耐久性の仕様によって、すでに高性能モータースポーツの応用において成功が約束されている技術。ランボルギーニとMITによる研究開発は、この先何年も不可欠な技術になることも確実だ。

MIT イタリア プログラムとの共同研究を2020年末まで延長

そして、もうひとつのプロジェクトが、MIT 機械工学科のジョン・アナスタシオス・ハート教授チームとの3年間の共同研究だ。こちらは車両構造に組み込むことが可能な、高性能バッテリー材料の新設計原理確立を目指している。

このプロジェクトによって「テルツォ・ミッレニオ」が設定する性能目標に不可欠なエネルギー貯蔵性能、形状的な自由度、構造的完全性を成立させるバッテリーのプロトタイプが実現される見込みとなっている。ハート教授のチームはその高いモチベーションから野心的な目標の達成を可能にするとみられている。

また、研究室での作業と並行して、MITイタリア プログラムとのパートナーシップにより、2名のMITの学生がランボルギーニにおいて職業体験を実施。彼らは複合材料の仕様開発と、スーパーキャパシタの伝導特性の数学的モデル化に取り組んでいる。良好な研究成果を受けて、ランボルギーニはMITイタリア プログラムとの共同研究を、2020年末まで延長することを決定した。

(GENROQ Web GENROQweb編集部)

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