「Hello」から始まるレヴォーグとの旅で、
しみじみと感じ入った真の魅力とは?

旅に出る高揚感をさらに高めてくれる居心地の良いコクピット

モクモクと空に広がった入道雲に誘われて、久しぶりに旅に出ようと前を向いた。伸びやかで今にも走り出しそうなボディラインに、凛とした意思を感じるシャープな視線。駐車場に佇む姿が早くも、どこか遠くの街、見渡す限りの絶景を想像させる。

キーをバッグにしのばせておくと、レヴォーグのドアはハンドルを握るだけでスッと開いた。運転席につけば、「Hello AKIKO」のメッセージとともに、私に最適なシートポジションやエアコン設定が再現される。執事が出迎えてくれるような、馴染みの店に来たような、ホッと温かいリラックス感で包まれる一瞬だ。

そして見渡せば、連綿と紡がれたスバルらしさを受け継ぎつつ、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイが先進的でスタイリッシュなインテリア。手元のスイッチを押して、目的地を告げればナビ設定も完了する。視覚・触覚だけでなく、心に響く上質がすべてに行き届いているのが、レヴォーグのコクピット。いい旅になりそうな予感が雲に負けじとふくらんでゆく。

当記事の執筆者・まるも亜希子氏は、自家用車としてレヴォーグを所有。ご家族とともに長い時間を一緒に過ごしているオーナーならではの視点で語っていただいた。
未来的かつ機能的なコックピット周り。12.3インチのフル液晶メーターは、「メーター」「ナビ」「アイサイト」という3つの画面を切り替え可能。11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイでは、ナビ・オーディオ・エアコン・車両設定などを集約したほか、スマホ連携によって自由度を高めている。

ちょうどいいサイズとちゃんと見える安心感がうれしい

走り慣れた街からスタートすると、時刻はちょうど朝のラッシュに差し掛かっていた。狭い道にバイクや自転車、駐車車両がひしめいて、ちょっと緊張するシーンだ。でもレヴォーグなら、最初からこうした日本の運転環境でも安心して取り回しができるよう、しっかり考慮されている。フロントガラスを斜めまで大きくとり、死角を減らした広い視界。ボンネット先端まで認識でき、狭い路地でも不安のない見切りの良さ。小さすぎず大きすぎない絶妙なボディサイズに、世界で認められているレガシィで培ったツーリングワゴン造りのノウハウがぎゅっと詰め込まれているから、交差点や車庫入れでも狙った通りに操れるのが嬉しい。

また心強いのは、新開発のステレオカメラと前後4つのレーダーが、周囲360度を見守っていてくれること。交差点を曲がった先の歩行者や自転車、右折時の直進対向車などにも対応するプリクラッシュブレーキや、見通しが悪くて出るのが怖い路地などでも、横から来る車両を検知してくれる前側方プリクラッシュブレーキ。周囲の回避スペースに避けるアシストをして衝突回避をサポートしてくれる緊急時プリクラッシュステアリングなど、あらゆる「ヒヤリ」を全力で予防してくれるのがレヴォーグだ。だから、朝のラッシュも鼻歌気分。もうすぐ高速道路のゲートが見えてくる。

レヴォーグのボディサイズは、全長4,755mm×全幅1,795mm×全高1,500mm。ツーリングワゴンならではの優れた積載力や包容力を持ちながら、日本の道路環境や立体駐車場などにも対応する扱いやすさを両立している。
ドアミラー位置やピラー形状の工夫でクリアな視界を確保し、そもそもの事故リスクを遠ざけながら、アイサイトによって人間の「うっかり」をカバー。国産車の先陣を切り、万が一の被害を軽減する歩行者保護エアバッグを初採用したのもSUBARUだ。

走りが上質だから運転がうまくなったような気にさせてくれる

ゲートを抜けてから本線に合流するまでの数百メートルで、すでにレヴォーグは惜しげもなくその性能を披露してくれた。右足をそっとのせている感覚でも、力強くなめらかで、途切れなく加速していく1.8Lの新世代BOXER直噴ターボエンジン。センターの座りがよく手に馴染むステアリングは、“切る”という感覚ではなく、左手に少し力を入れると右車線にスッと車線変更してくれるよう。まるで頭と連動しているような操作感が、ワンランク上のドライバーになった気分にさせてくれる。

そして直進でもカーブでも、ぴたりと路面に吸い付いているかのような安定感。最新のSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)や新設計のサスペンションなどで、高い剛性がありながらしなやかな動きを実現したレヴォーグは、ズレのない一体感と全身を包み込むような上質感で満たしてくれる。

さらに手元のスイッチで「S」を押せば、これまでの「I」(インテリジェントモード)から、よりリニアでアグレッシブな加速フィールのスポーツモードに大変身。あまりの楽しさに、つい夢中になってワインディングを駆け抜けていた。

エンジンは水平対向4気筒1.8L DOHC直噴ターボを搭載。最高出力は177ps、最大トルクは300Nmを発揮する。燃料はハイオクではなくレギュラーガソリン。
スバルの伝統である、低重心の水平対向エンジンと好バランスのシンメトリカルAWDが生み出す「質の高い走り」はレヴォーグにも受け継がれている。

ひとりでもふたり以上でも快適な室内空間

いつの間にか、視界には空の青と山の緑だけがいっぱいに広がり、室内の静かさも際立っている。今日はぽっかりと空いた広い後席だが、いつもはジュニアシートを装着して娘が座り、おしゃべりタイムで盛り上がる。USBが後席用にもあるから、おしゃべりに飽きたら娘はゲームを楽しんでいる。夫が運転する時は、私も後席でゆったりと過ごす。リクライニングして、カップホルダーもある大きなセンターアームレストでリラックスするのがお気に入りだ。

久々のひとりドライブでは、スマートフォンを連携して好きな音楽を胸いっぱいに響かせた。静かな空間だからこそ、手に入る贅沢に感謝する。

そして、通りかかったお土産ショップで、思わず大量に買いたくなるのはレヴォーグだからかもしれない。手や肘などをかざすだけで自動で開くハンズフリーオープンパワーリヤゲートに加えて、横幅も奥行きもたっぷりのフラットなラゲッジ。4:2:4分割の後席はワンアクションで倒せて、しっかりフルフラットになるから大きな物も長い物も積み込みやすい。2人へのお土産を積み込み、再びのんびりと流しているだけで、心の空気が入れ替わってゆく。

ハンズフリーオープンパワーリヤゲートは、荷物で手がふさがっているときはもちろん、子供の手を握ったままでも開けられるし、リアゲートが汚れている時でも手を汚さずに済むなど、使う人の気持ちに寄り添った配慮が伝わってくる。
69Lの大型サブトランクや多数のフック類を備えるラゲッジルームは、絶対的な広さだけではなく、フレキシブルな使い方にもしっかり応えてくれる。このあたりもワゴン作りに秀でたスバルならではの美点と言えるだろう。

渋滞という苦痛から開放されるハンズオフ走行の威力

たっぷりと旅気分に浸ったところで、そろそろ進路を東へ戻す。高速道路に入ったら、アイサイトでラクして帰ろうと、さっそくステアリングのスイッチを操作した。追従機能が作動すると、すぐに目の前のメーター内に前走車を検知したことが表示され、フロントガラスにもグリーンのランプが灯る。白線を認識していればイラスト上の白線がブルーに変わり、消えかかった白線など認識できない場合はホワイトに戻るのでわかりやすい。

作動中はアクセル、ブレーキ操作が任せられるのはもちろん、白線を認識していればステアリングに軽く手を添えているだけで、車線の中央を走れるようにアシストしてくれる。

目まぐるしく変わる加速・減速の調整も、前走車が強いブレーキをかけた時も、見事になめらかな追従でとても自然なフィーリング。他車にも追従機能はあるが、ドライバーや同乗者に違和感を抱かせない、怖いと思わせない追従を披露するのが、最新アイサイトの美点だ。

さらに「アイサイトX」のスイッチを押しておけば、前方が詰まってノロノロ渋滞に突入してしまってもガックリすることはない。ピンポンと音が鳴り、メーター内の表示とフロントガラスがブルーに点灯したら、手をステアリングから離すことができるハンズオフ機能が使えるようになったしるし。50km/h程度までだが、手も足も触れずとも、レヴォーグが熟練のドライビングで追従を続けてくれることに感動!

もちろん、視線は前方を注視しつつ、手足もいつでも運転に戻れるような態勢でいることがマストだが、この時間は肩の力をしっかり抜いて、ホッとひと息つかせてもらえる。これがどれだけありがたく、その後の運転への活力復活に貢献することか。あらためて実感したのだった。

最新版アイサイトの性能は非常に滑らか。ステアリング操作もブレーキ操作も運転が上手な人レベルの作動を実現しているといっても過言ではない。
渋滞時ハンズオフアシストは、自動車専用道路上での渋滞時(0km/h~約50km/h)に一定の条件を満たすと、ステアリングから手を放すことができる機能だ。
アクティブレーンチェンジアシストは、自動車専用道路での高速走行時(70km/h~約120km/h)にシステムが作動可能と判断した場合、ドライバーのウインカー操作でステアリングを制御して車線変更のアシストを行う。

トップレベルの運転支援技術と安全性能がもたらすもの

新宿の高層ビル群が見えてきて、旅は無事にゴールを迎えた。まだまだ走れるほどに体力は残っており、全身が潤いで満たされたように、気分はリフレッシュしている。見たいところが見えて、思い描いた通りに操れて、それを360度見守って危険を寄せ付けない先進安全技術の数々。心躍るような加速とアスリートのようにリニアな挙動、包まれるような安心感を思いっきり楽しんだあとは、渋滞などでストレスや疲れを溜め込まないよう、サポートしてくれるトップレベルの運転支援技術。さらに、娘という大切な命を乗せる限り、不可抗力も含めて事故への心配は尽きないものだが、レヴォーグは先日、JNCAP「自動車安全性能 2020ファイブスター大賞」を受賞し、日本でいちばん安全なクルマの称号を獲得した。親として、子供にしてやれる最高の贈り物である「安全」をレヴォーグは持っている。

そして、その安全のために親が我慢をするのではなく、運転席・助手席・後席のどこに座っても、家族が一緒でもひとりでも、高い安全性能がベースにあるからこそ達成している上質な走りと快適性能。これこそがレヴォーグの真の魅力なのだと、ひとりでじっくり、しみじみと感じたドライブだった。

行きたいところへ躊躇せず行ける自由。どこでもどこまでも心地いい時間。走ることで豊かになる人生の価値観までも、レヴォーグなら一緒に創っていけるはずだ。

レポート:まるも亜希子 / 写真:小林俊樹

レヴォーグのラインナップは、エントリーの「GT」、充実装備の「GT-H」、電子制御ダンパーなどを装備して走りを研ぎ澄ませた「STI Sport」が基本で、それぞれにアイサイトXや大型センターディスプレイなどを備えた上級グレードの「EX」が設定されている。
春夏秋冬、季節が移り変わっても、レヴォーグの包容力や安心感、逞しくも上質な走りは不変だ。キャンプやウインタースポーツといったアクティビティとの相性もバツグンで、家族や仲間との思い出をたくさん作っていける。

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