快適な乗り心地と使いやすさが際立つ新型メルセデスBクラス。身内の存在が選択を迷わせる?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:望月 浩彦
インテリアデザインは未来感にあふれ、ワクワクする。最大の特徴はメーター部分とカーナビ部分を一体化した横長のディスプレイだ。タブレット端末を無造作に置いたようなカウリングのないデザインが新しい。クールだ。輝度が高く表示も精細なのでどの角度から太陽光が当たっても見えにくいということはなかった。これに対してインパネ左右に1個ずつと中央に3連の計5個のエアコン吹き出し口はジェットエンジンのようでホット。官能的純粋とはこの対比を言っているのかもしれない。
ステアリングスイッチや手元のタッチパッド周囲のスイッチを含め物理的なスイッチの数が少ないというわけではないのだが、全体にすっきりとして見えるデザインだ。レイアウトもよく考えられていて、走行中に操作したい機能は総じてステアリングスイッチでできるようになっている。機能の呼び出し方はなかなかに複雑だが、直感的な操作(右手で触れるスイッチはメーター周りの操作、左手のそれはセンターディスプレイ周りの操作を担うなど)が可能で、一度覚えると非常に使いやすい。
しかしその使いやすいスイッチ類もさほど出番はない。なぜなら例えば車内で「ハイ、メルセデス、潮風公園へ行きたい」と発すれば、しばらくして東京都品川区東八潮の東京都立潮風公園への案内が始まる。人工知能を使った対話型インフォテインメントシステムのMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)が音声入力でさまざまな機能を呼び出すことができる。ナビゲーション、エアコン、オーディオなど、操作可能な機能は多岐にわたる。
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