CX-8の2.5L NAモデルに試乗。良いクルマなだけに売る体制をしっかりと整えてほしい
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓/写真:市 健治
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今回試乗したのは、2.5LのNA(自然吸気)ガソリンエンジン(190ps/252Nm)を搭載する「25S プロアクティブ(325万6200円)」。このモデルだと2.2Lディーゼルターボエンジン(190ps/450Nm、369万3600円~)や、2.5Lガソリンターボエンジン(230ps/420Nm、374万2200円~)が注目されがちだが、価格は高めだ。若い人たちなどは価格が安いモデルもどんなクルマなのか気になるところだろう。今回はあえて買いやすい価格のモデルを試乗してみることにした。
乗るまでは他のふたつのモデルに比べて、パワーは物足りないのだろうなと思っていた。ところが走り出してみると不足を感じない。低速でも高速でも必要なだけ力が出るので、パワーについては「やっぱり上のモデルを買えばよかった」とがっかりすることはないと思う。どっしりとした重厚感ある乗り心地の良さと、大きなボディを感じさせずスイスイと運転できる操縦性は、このグレードでも変わらない。インテリアなども黒で統一されていて、安っぽさをあまり感じないところも好印象。
SUVなので高さがある分乗り降りのしやすさはミニバンのようにはいかないが、小さな子どもがいる若いファミリーなら、友達家族と遊びに行ったりするようなときに7人乗りを活用することがあるだろうから、この値段で買えるクルマとしてはかなり満足度が高いはずだ。CX-8はスタイリッシュなデザインとその大きさもあって、いかにも高級車のような風貌をしているので、つい高いモデルを選びたくなるけれど、ベースに近いグレードでも充分CX-8の良さを味わうことができると思った。が…。
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