初代カングーを思わせるスズキ ソリオは家庭を持つ国民の良き道具となる
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:編集部 8
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「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第8回目、今回の調査対象はスズキのコンパクトトールワゴン「ソリオ」。調査グレードはフルハイブリッドシステムを搭載するトップグレード「ハイブリッド SZ」だ。
>>国民車とは?
約3年前のデビューといういささか古い(?)車ゆえ、そのプロフィールも軽くおさらいしておこう。スズキ ソリオとは「ちょうどいいサイズ感」のトールワゴン型コンパクトカーだ。「ちょうどいい」というのは「ホンダ フリード」というミニバンでおなじみのフレーズだが、ソリオに関しても実は完璧に当てはまる。
こういった背が高いタイプの車を欲する国民がいた場合、基本的にはホンダ N-BOXという軽自動車を買っておけばたいていの用は足せるはず。
だが世の人々にはさまざまな事情があるもので、「我が家の場合、軽のサイズだとどうしてもちょっと狭い」、「だからといって大きなミニバンも無理」というようなご家庭も確実に存在する。
そんなご家庭にとっての救世主になるのがこのソリオや、競合であるダイハツ トールあたりの「大きすぎず小さすぎない、登録車(軽自動車じゃない普通の車)のトールワゴン」なのだ。人も荷物もいろいろ載せられて、まあまあよく走って、しかし邪魔にならないサイズである――という。
なかでもソリオのサイズ感は絶妙だ。
3710mmという全長は競合のダイハツ トールとほぼ同じ。しかし全幅は、いわゆる5ナンバーサイズ枠をフルに使い切るつもりなら1695mmまで伸ばせるのに、あえて寸止めの1625mmに抑えている。「与えられた枠を使い切る」という貧乏くさい考えではなく「ユーザーにとっての扱いやすさを最優先する」という姿勢には、高貴な何かを感じざるを得ない。
まぁ高貴うんぬんはさておき、実際全幅1625mmのソリオは混雑した都市部で非常に扱いやすく、だがそれでいて車内は「本当に1625mmなの?」というぐらい広大に感じる。
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