ホンダN-VANはアイデア満載の意欲作。Nシリーズ次のターゲットは軽SUVか!?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
近頃は軽商用車にも衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全装備が備わるようになったが、N-VANはACC(全車速対応ではない)が備わる唯一の軽商用車だ。高速道路を多用する場合には疲労低減に役立つはずだ。
N-VANは意欲作だ。荷室形状が特殊なのですべての人に向いているとは言えないが、少なくとも運転席の乗り心地は過去に乗ったどの軽商用車よりもよかった。ただし、あくまで運転席の話。リアシートは平坦な板の組み合わせだし、助手席もダイブダウンを実現するため、運転席に比べずいぶん簡素なつくりになっている。長時間座らされるのは遠慮したい。あくまで商用車だから運転手と荷物のためのクルマだというのは強調しておきたい。家族を乗せるなら、快適性の面からも安全性の面からも、迷わずN-BOXをオススメする。
それにしてもとうとう軽商用車にまで進出したNシリーズ。残るターゲットはスズキ・ハスラー、すなわち軽SUVか。1998年から短期間販売されたカルト軽の2代目Z(ミッドシップ4WD)を思い出す。あれは実験的すぎて売れなかったが、今のホンダには打ち出の小槌であるNの車台があるから面白いのができるのではないか。車名はN-CROSSでどうだろう。
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