アストン新型ヴァンテージは想像以上に好ハンドリングの真性スポーツ
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:アストンマーティン
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:アストンマーティン
しかしながらサーキットでの走りは、そうした些細な欠点のことなど忘れさせる痛快なものだった。タイヤは標準のピレリP ZEROのまま、カーボンブレーキと4本出しエギゾーストを装着した車両に乗り込み、電動パワーステアリング、エンジンとATのマッピングとダンパー減衰力が切り替わるSPORT/SPORT+/TRACKの3つの走行モードから、路面の悪さを考慮してSPORT+を選ぶ。更にESP SPORTモードにセットして、いよいよ走り出す。
トルクの分厚いエンジンと8速ATの組み合わせは、どこから踏んでもタイムラグ無く加速態勢に入れる好レスポンスを実現している。高回転域まで回してもさほど活気づくわけではないし、切れ味もそれなりで、メルセデスAMGの各車とずいぶん印象が異なるが、675Nmもの大トルクを後輪だけで受け止め、繊細にコントロールさせようとすれば本来こうなるだろうというのは理解できる。
惜しいのは、長時間の走行で熱を持ってくるとATの変速時間が長くなり、シフトアップ時など空走感が出ることもあること。そうなる前は、変速時間もダイレクト感も申し分無いだけに、余計に気になる。
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