VW新型up! GTIはまるでFWD版NDロードスターのようなハンドリングが楽しい
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
そのフィーリングは3気筒特有のビート感に満ちた吹け上がり。ユーロ6の排ガス基準をクリアするべく大型の粒子フィルターを装着している関係か、アクセルを大きく開けたときの追従性に一瞬の“タメ感”があるものの、これを見越してきちんとシフトダウンをかませば問題なくパワーを発揮することができ、そこから“ビーン!”と立体的なサウンドと共に、性能を目一杯味わわせてくれる。まさにそれは、美味しそうなハンバーガーにがぶっ! っとかぶりつく感じだ。
ちなみにコストや重量の関係だろう、GTIにDSGの設定はなく、シングルクラッチ式のASGも強化タイプなどは用意されない。そういう意味でも乗り手が一手間かけるマニュアルトランスミッションの採用は、このエンジンと相性がよいと言える。お互いにヨイショ! と一声掛けて性能を発揮させる乗りもの感が濃厚なのである。
また日常領域でのドライバビリティには、ノーマルのup!で欲しかった“もうちょっと”が全域でしっかり備わっている。小さなボディの利点はスイスイと走れること。そこに上り坂でも高速道路でも無理なく加速できるだけのパワーが備わったのは、何よりの朗報だと言えるだろう。
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