スズキ クロスビーは間違いなく売れる。が、車名はビッグハスラーがよかった!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
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冒頭でも言った通り、“デカハスラー”や“ハスラーワイド”と名付けなかったのは単に「軽のデカいの」と思われたくないから。実際、クロスビーのベースは2015年発売の最新リッターカーワゴン「ソリオ」。ボディ骨格のプラットフォームが新作されたほか、パワーユニットに関してもソリオ標準の1.2Lデュアルジェットではパワー不足とされ、「スイフトRSt」用直噴1リッターターボをわざわざ搭載。それも燃費に優れたマイルドハイブリッド付きで、変速機もダイレクト感ある6ATを組み合わせた上でだ。
結果、クロスビーの走りはハスラーとは別次元。走り出しから力強く、アクセルを軽く踏んだだけで前に出る。中間加速も十分で、最高出力99ps&最大トルク150Nmのターボパワーを十分に活かし切る。これなら大人が5人乗ってもそれなりに走るはずだし、なによりボディのしっかり感、乗り心地の厚み、シャープかつ骨太なハンドリングが全然違う。確かに走りを味わってみると、ハスラーワイドとは呼べないかも知れない。
さらにクロスビーは、最新スズキ車の例に漏れず車重が異様に軽い。FFで960kg、4WDで1000kgと破格で、タイヤがデカく重くなりがちなSUVでも軽さをキープし、走りと燃費の良さを両立させているのだ。JC08モード燃費もFFが22.0km/L、4WDが20.6km/Lと十分で、メーター計測だが普通に走って15km/Lは楽勝に超える。
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