ファントム海外試乗。本当に乗り心地がよいクルマに出くわしてしまった
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:ロールス・ロイス・モーター・カーズ
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:ロールス・ロイス・モーター・カーズ
試乗会はスイス・チューリッヒ郊外にあるルツェルン湖のほとりに建つホテルを拠点に開かれた。最初にEWBの後席の住人になった。足を前へ投げ出すと同時に天井を見上げるほどリクライニングできるサルーンが多いなか、ファントムの後席は座面がフロアから高い位置にあり、膝を90度近く曲げる格好となり、リクライニングもほどほどの可動域しかない。これを体験する度に「後席はあくまで腰掛けるところであって寝そべるところじゃないのだよ」と説き伏せられているような気がする。当然ながら、前後席ともに手に触れる金属のようなパーツはすべて(メッキじゃなく)金属だし、ウッドに見えるパーツは(木目調ではなく)ウッドだ。レザーもしかり。
走行中の車内は信じられないくらい静かだ。キャビンとそれ以外を隔てるバルクヘッドとフロアに、発泡素材とフェルトを挟み込んだ2層の合金製スキンを配置することで、圧倒的な静粛性を実現している。遮音材は1台につきざっと130kg以上。内部に発泡体の層を形成して騒音を減らしたタイヤはコンチネンタルの専用品。180種類ほど試した結果、仕様が決まったそうだ。走行中に開けていた窓を閉めた時に最も際立って静粛性の高さを感じることができる。ノイズキャンセリングヘッドフォンのスイッチを入れた時に近い。
とは言うものの、静粛性の高さに最も大きく貢献しているのは6.75リッターV12ターボエンジンだ。最大トルク900Nmを1700rpmで発揮することで、音が高まるほど回転を上げる必要がない。試しにラフにアクセルを踏んで高回転まで回してみたら、シュルシュルシュルという音が遠くのほうから聞こえてきたような気がした。ロールス・ロイスにはタコメーターがないから何回転だったのかはわからない。代わりにあるのはアイドリング時に針が100%を指すパワーリザーブメーター。アクセルを深く踏めば踏むほどパーセンテージが減る。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
FIA F2バルセロナ・インシーズンテストがスタート。初日はマクラーレン育成ボルトレートが最速
高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
三菱自 欧州モデルASXのデザインを一新し、機能を拡大
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
唯一無二の存在感をレゴで再現 「レゴテクニックKawasaki Ninja H2R」発売
500%も! akippaがゴールデンウィークの駐車場混雑を予想
【ブレイズ】電動3輪スクーター「EVデリバリー」が豊橋農業協同組合に導入
ディーゼルは「オワコン」なんかじゃない! 「水素×ディーゼル」もアリのカーボンニュートラルに向けた可能性
テスラ CO2削減に貢献するモデル3、モデルYの価格を引き下げし、超高性能グレード「パフォーマンス」も追加発売
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト
走り特化型の新生「カイエンGTS」発売。パワー増でついに500ps、0-100加速4.4秒へ
ノアヴォクじゃないのが欲しい? トヨタの“隠し玉”キャンプワゴン「クロスバン」の楽し過ぎる中身
【軽トラ】スズキ「キャリイ」一部改良でオシャレ度アップ! 新色「デニムブルー」設定、安全性も向上