アウディスポーツの「R8 V10 plus」と「TT RS」にサーキット試乗
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:篠原 晃一
イベントの目玉は、アウディのフラッグシップスポーツ「R8クーペ V10 Plus」のサーキット試乗だ。ピットロードには、このためにわざわざドイツから運ばれてきた13台のR8 V10 Plusが並ぶ。試乗は先導車付きで4周。フリーで走れないのは残念ではあるものの、こういったイベントでは当然だろう。610psものパワーを誇り、ストレートでは250km/hを軽く突破するスーパースポーツを放し飼いにされては、参加者のほうだって戸惑うからだ。それでも4周というのは、このテのイベントとしては多いほうで良心的かもしれない。3台の試乗車が1グループとされ、先導車のプロドライバーが安全を考慮しつつも後続を見ながらペースをコントロールするのだが、たまたまレース経験者が固まっていたことで思っていたよりも速いペースで周回できたのはラッキーだった。
R8の魅力の一つが、絶滅危惧種の大排気量NAエンジンだろう。5.2L V10はスタンダードで最高出力540ps/最大トルク540Nm、今回の「Plus」は610ps/560Nm。富士スピードウェイの長いストレートでは存分にアクセルを全開にさせてもらったが、8700rpmまでシャープに回るV10を、小気味いいデュアルクラッチ・トランスミッションを操りながらの加速は快感の極み! ターボ・エンジンのスーパースポーツは中間加速の強烈さなど魅力はあるが、やはりNAの、回転上昇とともにパワーがリニアに炸裂していくフィーリングやレスポンスの良さは格別だ。ストレートエンドではマージンをとって早めに減速に入ったが、260km/hを超えても加速にはまだ勢いがあった。
パワーからして圧倒されるR8 V8 Plusだが、シャシー性能はそれを上回るほどに頼もしい。今回はESC(車両安定装置)はオンのまま、よりハンドリングの自由度が増すパフォーマンスモードは使わない条件での走行だったが、その限りにおいては安定志向が強く、よほどの無茶をしなければ破綻はまずしないだろうと確信できる。プロドライバーではなくても、610psの加速を堪能できるのだ。高い操縦安定性によって絶大な安心感があるのがアウディの持ち味であり、このPlusでもそれは実現されている。
パフォーマンスモードやESCオフに挑めばまた違った一面を見せてくれるのだろうが、それはオーナーになってから。約3000万円のスーパースポーツを試乗できる機会だって貴重なのに、アクセル全開まで試せるなんて太っ腹もいいところだ。
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