大幅改良された新型フィット。4グレードに試乗してそれぞれの味を確かめた
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
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同じハイブリッドでも「ハイブリッド・L」になるとタイヤもワンサイズ小さな15インチに、銘柄も燃費性能を意識したブリヂストン「ECOPIA EP150」となり、この傾向に拍車が掛かるかと思われたが、むしろバネ下でのタイヤ&ホイールの落ち着き具合はこちらの方が自然だったのは面白かった。
もちろんハンドリングの応答性はさらに劣るのだが、7速DCTの変速機構がパドルはおろかシフトノブにすらないことから、自然と穏やかに走るようになってしまい、結果的に走りのバランスが取りやすかった。
ただ渋滞緩和や速度コントロールのためにも無用なフットブレーキを踏まず、シフトダウンを有効活用することは必要なのではないか? と疑問に思い、これをエンジニア主任氏に問い詰めると「エンジンブレーキを多用すると、回生ブレーキによる充電が困難になってしまう」という回答が得られた。……なるほどなぁ。
総じてこの「L」は、「S」よりもゆる~くフールプルーフにハイブリッドの快適な乗り味を楽しむグレードだと言えそうだ。落ち着いたプレミアムブラウンのインテリアからも、それは納得できる。
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