新型インプレッサ・プロトタイプに試乗。車格超えの走りと質感
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:篠原 晃一
もちろんオーナーが直接的に得られる分野にも多くの愛がある。まずはデザイン。主観になるが、カッコよく内外装ともに質感が向上。外装はガンダム的な男性心を刺激する硬派な角張り系のスバル調は継承しつつ、要所に丸みを取り入れて空気とも親和性の高いエレガントさを見せているのが好印象。ちなみに空気抵抗を示すCd値は0.278と、プリウスなどのモノフォルム形状のモデルに近い数値を実現。
そして特に変化を感じるのが室内。オーナーなら車格があがったことを乗り込んだ瞬間に感覚として掴めるはず。まず車内中央に鎮座するセンターコンソールの幅が21mmも広がり高級感が向上。カップホルダーは縦ではなく横に並ぶようになったうえに、ナビゲーション周りのデザインもスッキリとして質が高まった。またメーター中央とダッシュボード中央のモニター表記が、色使いも鮮やかで分かりやすくなったのが好印象。さらに肌に触れる箇所の触感にもこだわるなど、スバルが苦手とされていた要素が見事に改善されている。
もちろん、もともと得意だった室内の広さなどは正常進化で強化。後席の足元は26mm拡大しているのに加えて、センターコンソールの厚みが増えた分だけ前席の座席間にも余裕が生まれてユッタリしている。しかも、ドアウィンドウ下部の肩口を左右各15mmほど広げており、座った時の窮屈感もない。
驚きは、それだけ室内の幅を広げているのに、ミラー部で測るボディ最大全幅が拡大しておらず、さらに言えば最小回転半径など取り回し性能に影響を及ぼしていないこと。他にも居住性向上だけでなく荷室容量も5リットル分増えているし、荷室開口部も100mm広くなり積載性が上がっているなど、改めてプラットフォームを原点から作り変える効果を実感した。
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