完成度高いジャガー初のSUV、F-PACE。ガソリンモデル推しの理由とは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
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最後に最も悩ましいパワーソースの選択にも触れておこう。手放しでオススメしたいのは高くて申し訳無いが「S」だ。前述した旋回性能や車体の安定性をベースに、S専用にチューンされた380ps仕様のガソリンエンジンの中回転から上の刺激的な排気音やレスポンス、さらに乗り心地はそのままに若干引き締められた足回りから得られる走りが、スポーツカーそのものと言わしめる実力を生み出している。
また万能タイプとしてオススメは、ディーゼルと言いたいところだが同じくガソリンの「35t」。回転振動がとても少ないエンジンの仕上がりと、高剛性ボディとの相性が絶妙で乗り味の質が高い。それは快適さ、気持ち良さ、刺激、実用性含めて、費用対効果の良さを得られるもの。Sのあの抜群の刺激の気持ち良さを知らなければ、このモデルを手放しでオススメしたい。
と、ガソリンモデル推しが続くが、実質の売れ筋グレードとなるディーゼルがダメなわけでは無い。旋回性能や走行安定性は高いし、そこにディーゼル特有の力が湧き上がってくるようなトルクが加わることで、走りやすいし速さもある。さらにディーゼルの回転振動もボディ剛性が高いことで共振せずにすぐに収まる。
という風に基本の完成度はとても良いのだが、一点、30~60km/h前後の日本の交通環境で最も使う領域でのシフトパターンが合っていないのが気になる。極低回転を積極的に使うのは良いのだが、少し加速したい時などあまりに回転が低く、さすがのディーゼルでも力不足。素直に加速せず、キックダウンして回転が上がるのを待たねばならない。当然シフトショックなどストレスもある。他国の使用環境ではあまり使わない速度域なのかもしれないが、もう少し日本の交通環境を考えた味付けも考慮してもらいたい。逆に言えば、そうした速度域をあまり使わない高速道路や幹線道路を多用する方なら、燃費にも優れるし選択肢になる。なにはともあれ、完成度の高いSUVが登場した。
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