オーリス ハイブリッド発売。欧州流の味付けは存在感を出せるか?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:望月 浩彦
トヨタ・オーリスにハイブリッドが追加されたのは、早い話が、国内販売テコ入れの意味が大きい。
オーリスは、VWゴルフなどと真正面から競合するトヨタきっての欧州戦略車である。オーリスの欧州販売は昨年で約14.2万台。ゴルフの欧州販売は年間50万台超という怪物レベルだが、同セグメント2位のプジョー308が21万台強であることを考えると、オーリスは十分に健闘しているといっていい。
オーリスのハイブリッド版は、欧州では初代(現行オーリスは2世代目)から用意されており、欧州における販売台数は昨年で7.9万台。つまり、欧州ではオーリス全体の半分以上がハイブリッドなのだ。
ちなみに、プリウスは欧州でも販売されているが、日本からの輸入車(欧州向けオーリスは英国での現地生産)ということもあり、オーリスより装備内容を充実させた上級モデルとして、意図的に差別化されている。それもあって、オーリス・ハイブリッドの販売台数はプリウスより多いのはもちろん、より安価なヤリス・ハイブリッド(日本でいうヴィッツのハイブリッド版で、ハードウェアはアクアとほぼ共通)よりも多い。
担当者は「他社の数字を精査したわけではないので断言はしませんが…」と前置きしつつ、「おそらく、欧州でもっとも売れているハイブリッドはオーリスですね」と語った。
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