新世代ボルボの第一弾「新型XC90」に試乗。先代オーナーが進化を語る
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
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惜しいのは、2000rpm付近の常用域で、雑味とも言うべきわずかな振動を感じること。この部分の熟成が進めば、質感面でもライバルの6気筒に並ぶだろう。
もう一点、気になったのが乗り心地だ。試乗車にはオプションのエアサスペンションが組み込まれていた。大きなうねりでの姿勢制御は見事だし、車高が20mm下がる「ダイナミック」モードは運動性能に、車高が40mm上がる「オフロード」モードは悪路走破性に貢献する。ただし低速域でちょっと硬い。
とくに、細かい凹凸が連続するような荒れた路面ではバネ下がばたつくような、やや洗練度に欠ける乗り心地を示す。「コンフォート」モードに切り換えても、基本的な特性に変化はなかった。
エアサスにありがちな弱点だけに、ノーマルサスペンションの出来映えが気になるところだが、試乗車が用意されていなかったため残念ながらチェックできていない。いずれにしても、これらが改善されれば新型XC90のプレミアム度はさらに向上するだろう。
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