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新型アルト ラパンに試乗。誰にでも優しくフィットするクルマ

甘すぎない絶妙な落としどころ

どこかレトロで、見る人の気持ちをホッコリさせるエクステリアのデザイン。ラパンといえば、垂直方向に立てたフロントウィンドウや四角いボディ形状がトレードマークだが、全体的に丸みが増した優しいフォルムになったことが3代目としての新しさ。こなれたカジュアル感を演出しながらもチープな雰囲気を漂わせないヒミツは計算されたバランス感覚にありそうだ。

経済性が求められる軽自動車のライト類は、コストをかけないシンプルな造形が一般的だが、ラパンの場合は最も目につく重要度の高いパーツと位置づけてしっかりと作り込んでいる。上級仕様となるXとSグレードに設定されるディスチャージヘッドランプは立体的な構造で、内部には「Lapin」のロゴが。ウィンカーのオレンジがチョコンと乗っていることでキラキラと輝く指輪を思わせる。

テールランプはボディとバックドアをまたぐ2分割式を採用。さらに、人の身体でいえば耳にあたるドアミラーまで丸みをもたせた形状になっていることで、全体的にまとまり感のあるスタイリッシュな印象を手にしている。「女性は『カワイイ』といいながらも、オモチャっぽさや子供っぽいものを好む人は少ないようです」と、チーフデザイナーの松島氏は説明してくれたが、甘すぎていないところをみても、確かに絶妙な落としどころだ。

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