新型コルベットZ06試乗 V8過給 650ps/881Nm
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:GMジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:GMジャパン
コルベットシリーズの中でも「Z06」は特別な意味を持っている。1960年代に登場したコルベット・スティングレイのレーサーモデルがZ06と呼ばれていた。プロ、アマチュアを含め全米でZ06のレーシングカーがGTレースの主役だった。日本ではちょうどスカイライン GT-Rのような存在であり、レースで勝つために開発された歴史がある。そのZ06が新世代のコルベットのホットバージョンとして登場したのだ。
簡単にスペックをおさらいしよう。エンジンは6.2L V8 直噴 OHVをスーパーチャージャー(SC)で過給する。Vバンクの中に収まるSCはターボよりもスロットルレスポンスがいい。OHVはコルベットのスポーツカーがずっとこだわってきた動弁機構だが、カムシャフトがエンジンのトップにはないので重心が低くできる。ハンドリングのためのOHVなのだ。当然、サーキットの激しい走りを考慮してドライサンプが採用されている。
スペックはFRスポーツカーとしては最高のパフォーマンスを誇っている。650ps・881Nmのパワーとトルクは、GT-RのようにAWDを使わず、後輪だけで駆動する。後輪で白煙を上げてダッシュする姿がコルベットらしいのだ。そのためにギアボックスはリヤに配置されるトランスアクスル方式を採用し、前後重量配分は50:50を実現している。
ギアボックスはパドルシフト付8速トルコンAT(GM内製)とアクティブレブマッチング機能付(自動ブリッピング)7速MTが選べる。タイヤはサーキットで愉しむための「Z07パフォーマンスパッケージ」をチョイスすると、ブレンボ製のカーボンコンポジットブレーキとミシュラン パイロット スポーツ カップ2の組み合わせになる。このタイヤは浅溝なので公道では雨の日に気をつけたい。
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