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KTM クロスボウ&390 DUKE、6輪インプレ!

KTM クロスボウ&390 DUKE、6輪インプレ!

390 DUKE(デューク)

ハートはいつでも「READY TO RACE」

とはいえそこは375ccという排気量をもつ単気筒。低中速域でもそれなりに粘ってくれるのが同排気量のマルチシリンダーとの違い。街中では高めのギアを選んでトコトコと快適にラクに走ることもできるし、そこからアクセルを開けていったときの力感も上々。200cc版と比べると高速道路を使ったロングツーリング時の快適性もずいぶん高い。

と書くと、「READY TO RACE」とはちょっと違うのでは? と思うかもしれないが、僕は390 DUKEに乗るたびに“レース”をしている。サーキットに行って限界まで走るのもレースだが、交差点での信号待ちからちょっと勢いよくダッシュしてみるのも、街中のコーナーをいつもより少しだけスピードを出して気持ちよく駆け抜けるのも、僕にとってはレース。そんな非日常的な楽しさを390 DUKEは日常的に味わわせてくれる。

ある意味、日常と非日常のバランスを狙ったモデルだから、買ったらそのままレースに出場してトップを狙える他の本格的モデルや、公道を走れるレーシングカーとも言うべき4輪のX-BOW "GT"とは少々性格を異にする。けれど、390 DUKEには間違いなくKTMの「READY TO RACE」の精神が込められている。いま僕は、こいつに首ったけなのである。

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