デトロイトショーまとめ 注目モデルを一挙解説
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:Kimura Office
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わずか5年前、2009年のデトロイトショーは最悪とも言えるものだった。2008年に表面化したアメリカの経済問題の影響で、デトロイト・スリーはもとより、ドイツ車メーカーや日本車メーカーも大打撃を受けた。日産や三菱が出展を見送り、ポルシェやフェラーリもショー会場から姿を消した。
当然、すべてが元通りというわけではないが、今年のデトロイト・ショーには活気が戻りつつあった。世界最大級の自動車市場であるアメリカの景気が回復基調にあることで、ドイツ車メーカーや日本車メーカーも息を吹き返した様子だった。
以前はデトロイト・スリー(当時はビッグ・スリーだったが)の牙城だったが、2008年以降、メルセデス・ベンツがショー会場にほど近いホテルで前夜祭を開催し、主役級のクルマを披露するのが恒例になっている。2012年は「SL」、2013年は「A45 AMG」、そして今年の主役は「Cクラス」だ。
実は、最近のメルセデスの記者会見の「魅せる」スタイルは、デトロイトが発祥の地と言える。まだデトロイト・ショーが華やかかりし頃、ディーター・ツェッツェ会長はクライスラーを率いており、そこでアメリカ流のショーアップされた記者会見のスタイルを学んだからだ。当時、プレスデーは3日に渡っており、なかでもクライスラーは趣向を凝らすので有名で、1時間も前から最前列を陣取るカメラマンがいたほどだ。その後、メルセデス・ベンツのトップとなっても、アメリカ仕込みのエンタテインメント性の高い記者発表のスタイルは受け継がれた。デトロイト・スリーがマジメな会見をするようになった今、「自動車業界のニューイヤーパーティ」らしい華やかな記者会見はメルセデス・ベンツのお家芸になりつつある。
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