BMW 4シリーズ・クーペ、走る歓びを満喫!
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:小林 俊樹
3シリーズ・クーペという定着しきった名前に別れを告げ、4シリーズ・クーペを名乗る理由として、まず考えられるのがポジショニングの明確化だ。上級モデルを見れば、たとえば5シリーズにはセダンにツーリング、グランツーリスモが揃い、クーペとコンバーチブル、そしてグランクーペは6シリーズと棲み分けがなされている。
それは単なる交通整理ではなく、特別なモデルという印象を与えることにも繋がるだろう。実用性重視のモデルとは違った、よりパーソナル感が強く、スタイリッシュな存在感を強調できるというわけだ。
外観がこれまでになく堂々として見えるのは、そのせいだろうか。いや、3シリーズとの血の繋がりを意識させつつも、どこか枠から飛び出したようなダイナミックさ、みなぎる自信のようなものを感じるのは、やはり気のせいなどではなく、全長も全幅も拡大された一方で全高がグンと低くされ、ノーズの低さ、そしてリアフェンダーの膨らみが強調されたフォルムはこれまで無いほどに躍動的な印象が強い。個人的には写真より、実物を見てからの方がはるかに気に入った。
それに較べればインテリアは、ダッシュボードが3シリーズと共通なこともあり、低い着座位置などそれらしい演出はされているものの、驚きはない。一方で、リアシートにちゃんと大人も座れるスペースが確保されているなど、従来の3シリーズ・クーペからの美点も踏襲されている。その意味で、期待を裏切らない仕上がりだと言うことはできるだろう。
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