DS3カブリオ、雨の日にはオープンに乗って!?

走行中の急な天候変化にも強い

雨雲に急かされるように、小雨のうちに撮影をしてしまおうと出かけた新東名高速。私は100km/hで走りながら、電動開閉スイッチを押した。DS3カブリオは、120km/h走行でも開閉操作ができると聞いていたが、100km/hの中でもスルスルとルーフキャンバスが畳まれて、後席の頭上で止まるセミオープンになった。

そしてもう一度スイッチを押すと、リアウインドウが折り畳まれてフルオープンになる。大きな開口部で開放感はしっかりあるけれど、サイドフレームが残っているからキャビンが突然暴風にさらされることはない。長い髪でもそれほど乱れが気にならず、空気も穏やかなままだ。足元からヒーターを出せば、秋から冬に向かうこれからの季節に素敵なドライブができそうだ。

と言っているうちに、いきなり雨が強くなってきた。私はまた100km/hで走りながらスイッチを押して、ルーフキャンバスを閉じる。1回目でセミオープンに戻り、2回目では20cm手前で止まるミドルオープンになり、3回目で完全にクローズ。でもその時間は20秒もかからないスムーズさで、ワイパーを強くするほどの雨にも濡れずに済んだ。これが、速度を50km/hくらいまで落としたり、いちいちパーキングに入って停めないとルーフ開閉ができないクルマだったら、近頃の日本に多い突発的な天候変化にはちょっと役不足かもしれない。

またDS3カブリオは、ハッチバックと同じく5人乗りだ。ラゲッジはオープンにしても230Lの容量を確保しているし、後席は6：4分割で倒せるので、荷物は予想以上に積める。開口部が狭いのがちょっと残念だが、トランクリッドが上にスライドする珍しい構造で、場所をとらずに開けられるのも便利だ。7月に、DS3カブリオで1泊ドライブをしたが、大人2人分の荷物＋撮影機材くらいは余裕。いつでもルーフ開閉ができて、荷物がしっかり積める実用性を備えるオープンカーは、なかなか貴重な存在だ。