タイプRA試乗。売り切れ御免の人気限定車
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
スバルのスポーツシーンを一手に牽引してきたSTIが追い求める"意のままの走り"を、最も色濃く具現化したモデルが登場した。それが「インプレッサWRX STI tS タイプRA」(以下タイプRA)。ちなみに試乗したモデルは、NBR CHALLENGE PACKAGE(以下NBRパッケージ)とRECAROシートが付いた特別仕様である。
タイプRAは限定300台の生産モデルとして登場。うち200台が、専用18インチホイールやドライカーボン製のリアウィング、さらにはアルカンターラ表皮のレカロシートなどが付いたNBRパッケージ付き車両となる。言うなれば試乗モデルは、限定モデルの中の限定モデル。ちなみにNBRはドイツにある世界一過酷なニュルブルクリンクサーキットの略、というのは説明するまでもないだろう。
実はこのモデル、すでに入手が困難なのだ。毎度のことだが、STIが出す限定モデルは即座に完売する。試乗した7月終盤でNBRパッケージは完売。タイプRAも間もなく完売のタイミング。絶対に売れるからと販売店が見切りオーダーを掛けている可能性や、キャンセルなども考えられるから、今でも奇跡的に手に入る…かもしれない。しかし本気で手に入れるなら、中古市場に目を向けておいたほうが可能性は高そうだ。
改めてこの現状に対して、STIは凄いなと思う。多くのドライバーが「速い」「凄い」と評価するインプレッサWRX STIを、100万円以上も掛けてさらに研ぎ澄ました車が、試乗もしないで完売してしまう。それだけSTIへの信頼が厚い証であり、スバルファンは知っているのかもしれない。STIにハズレは無いと…いや、ネーミングが長いモデルは、それだけ煮詰められた証拠だと。
すでに入手困難なモデルのレポートなので複雑な心境だが、ノーマルモデルであるWRX STIに対する乗り味の違いに注目しつつレポートしよう。
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