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Eクラス クーペ&カブリオレ、海外試乗記到着

「最善か、無か」今再び

「最善か、無か」というスローガンは実にメルセデスらしいが、古くから知られるこの開発思想が再び、メルセデスの真髄になりつつある。「最善か、無か」とは死にものぐるいで本気になると理解することもできるし、三振してもいいからホームランを狙うという清原的な発想にも聞こえる。しかし、メルセデスの場合はずっと昔からこの思想で自動車を開発してきた。なにせ自動車の産みの親なので、中途半端な気持ちでは自動車開発はできないと自戒しているのだ。

しかし、2000年頃から「最善か、無か」という話は聞こえなくなってきた。先代のCクラスが発表されたとき、当時のメルセデスの開発トップは「メイド・バイ・メルセデス」というコンセプトでクルマを作ると言い放った。これはつまり、世界のどの国で生産してもメルセデスはメルセデスで、クライスラーもメルセデスクオリティで開発生産することが可能であるという意味だ。

この話は崖っぷちに追い込まれた者でしか分かり得ない必殺のコンセプトだ。というのもここ十数年の間メルセデスの事業は決して順調ではなかった。グローバル化の波に乗り遅れまいと大西洋を挟んでクライスラー社と合併したことは記憶に新しい。法人名がダイムラー・ベンツからダイムラー・クライスラーに社名変更されたのだ。

しかし、頭脳集団であるダイムラーでもこの提携は大失敗し、クライスラーとの提携は10年も続かないうちに解消することになってしまった。この時払った授業料は莫大なものであったに違いない。その責任をとってユルゲン・シュレンプCEOは身を引くことになったが、ダイムラー側から送り込まれたクライスラーのディーター・ツェッチェ氏が、ダイムラーAGに戻ってCEOになったのは、合併事業の失敗を想うと意外な人事であったかもしれない。

だが、米国のクライスラー社と結婚したことで多くことを学んだことも事実だ。ユーザーとのコミュニケーションの重要性や情報公開の大切さはその後のダイムラー社にとって重要な経験となっている。

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