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新型ゴルフ海外試乗記 次世代シャシーの威力

「MQB」で生まれかわるVWのクルマ作り

欧州経済危機の最中で自動車販売の低迷は各自動車メーカーの頭痛の種だ。しかし、VWの7代目新型ゴルフは低迷する欧州自動車販売の救世主となりそうだ。

10月末に開催された新型ゴルフの試乗会に参加したとき、VWのマーケティングディレクターは「新型ゴルフはドイツではすでに2万台近い注文があった」と明らかにした。ドイツにおける新型ゴルフのベース価格は1.7万ユーロ(約170万)と先代モデルよりも若干安く設定されている。

性能も燃費も安全性もすべて進化しているにもかかわらず、低価格が可能となったのは「MQB」コンセプトに他ならない。ポロからパサートまで使えるプラットフォームのモジュール化コンセプトはVWグループの大きな挑戦なのである。イタリア・サルディニアで行われた試乗会をレポートしながら、今後のVWについて考察してみたい。

コンセプトMQBを要約すると、各ユニットをモジュールで設計すると生産コストを大幅に削減できる、という部品の新しい共通化だ。たとえば、エンジンの補機類は複雑に絡み合う。排ガス規制が厳しくなると、特にディーゼルの後処理はますます複雑になる。こうした補機類をモジュール化して設計すれば、生産効率を高めることができるわけだ。

車体を例に出すと、様々なエンジンが搭載されるゴルフには、沢山の搭載方法が存在していた。その数は100種類を超えるという。そこでガソリンとディーゼルエンジンを同じ位置に同じ角度で搭載できるように設計するとどうなるのだろうか? エンジンマウント周辺の部品は劇的に減ったというのだ。

エンジンとバルクヘッド(エンジンルームとキャビンの隔壁)を共通化(モジュール化)することで、1つのモジュールや搭載方法でガソリン・ディーゼル・天然ガス・ハイブリッドなど様々なパワートレーンに対応することが可能となった。これこそがグローバルなクルマづくりの原理原則ではないだろうか。

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