一体なにが起こったんだろう? と思った。実に8年ぶりで登場した日産の新型コンパクトカー、ノートである。確かにスタイリッシュないいクルマではあるが、8月末に発売されるやいなや9月の白ナンバー販売ランキングは1万8355台で第3位。人気の軽を含めてもスズキ・ワゴンR、ホンダ・N BOXに続きオール乗用車でも5位だ。
しかも事実上の白ナンバー最強コンパクト! とも言うべきホンダ「フィット」に、5000台もの大差を付けての成績だから凄い。というのも1位、2位のトヨタ「プリウス」「アクア」はご存じハイブリッド専用車で、どちらもJC08モード燃費で楽勝でリッター30kmを超える強者。言わば飛び道具付きだ。かたやフィットもエコなガソリン仕様はあるが、より燃費のいいハイブリッド仕様も選べる。
そして肝心の新型ノートはエコカーとはいえ、省燃費型のスーパーチャージャーエンジンしか選べない。JC08モード燃費も最高リッター25.2kmとガソリン車ではトップクラスだが、ハイブリッドに負ける。ある意味、飛び道具なしでフィット超えを果たしたのだ。
フィットはぶっちゃけ、燃費を除けば無敵の存在である。全長4m以下でありながら、後席はヘタなサルーン並みの広さで、ラゲッジも422リッターとワゴン並み。特にその深さは、ガソリンタンクのセンターレイアウトのお陰で他の随従を許さない。アレンジメントも多彩で、リアシートは分割で倒れるわ、座面を跳ね上げるとちょっとした背の高い鉢植えまで置ける。ついでに走りも鋭い。みればみるほど燃費以外でこのクルマに勝てるコンパクトはないんじゃないか? と思えるほど。実際、一時ハイブリッドカーが出てくる前はカローラを凌ぐ国民車として君臨していたのだ。
果たして新型ノートはどこが凄いのか? 不肖小沢が現時点で分析してみた。
試乗ステージ:木更津周辺 車種:ノート
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