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ヴァンキッシュ、英国スーパーGTに酔いしれる

マックススピードを競わない理由は…

そこで、最高速295km/hの意味するところを考察してみると、アストンマーティンの本質が見えてくる気がする。アストンはヴァンキッシュに、マキシマムスピードを競うスーパースポーツ的世界から脱却した、ピュアなグラントゥアラーとしてのキャラクターを与えたのではないか、ということだ。なにせアストンマーティン、最高速の数字を競うことに熱心なイタリアのスポーツカーメーカーとは反対に、60年代にはれっきとした2ドアクーペボディの高性能GTたるDB4やDB5を自ら“サルーン”と呼んでいたくらい控え目な表現を好むブランドだから、その本来の姿に立ち戻ったとも考えられるのである。

実際このヴァンキッシュ、コクピットは前後方向、左右方向とも居住空間がDB9/DBSより広くなり、トランクルームも容量が60%拡大されているという事実からも、長距離を旅するGTとしての素質を様々な面で引き上げているのが分かる。それでいてスタイリングはむしろDBSよりシャープさを増しているのが、このスポーツGTの非凡なところだ。

コクピットに収まった印象は基本的にDB9やDBSと大差ないものの、ディテールはけっこう進化している。前記のようにコクピットの空間は、特に腕の左右のあたりにこれまでのモデルより余裕を感じる。さらに、タコメーターの回転方向こそアストン式を踏襲しているが、メーターのデザイン自体はこれまでのものより一般的な感じに変わっているのに加えて、コンソールのスイッチ類が自動車用としては世界初だろうというタッチパネル式に変わった。伝統的な雰囲気のなかに、新しい息吹を採り入れているのである。

さてそのコンソールにあるスリットにクリスタルなキーブロックを差し込むという、DBSなどと同じ方法でエンジンを目覚めさせ、その横にあるDのボタンをプッシュしてスロットルを踏むと、V12を軽く唸らせながらヴァンキッシュは滑らかにスタートした。

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